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義手職人のところに行くんだわ

医院『マリオネット』

聞いたことないと思っていたが人気のある人形屋だったようだ

なぜかって?


すごい数の女児がおる


店のガラス張りのショーウインドウに張り付いておる


店から出てくる女児は嬉しそうに人形を抱きしめ両親にお礼を言いスキップしていく

それをショーウインドウに入りついた女児達が羨ましそうに眺めている


先ほどから男性の一人客も出入りしているが、店に入る前に張り付いた女児を見て驚愕し立ち止まり、少し悩んだ後勇気を出した顔をして入ってく

娘に買うのだろう

初めてクエストに出る冒険者たちと同じ顔をしていた


さて、俺も勇気を出さねば・・・

今気づいたが冒険者らしい恰好で来てしまった

どれだけの敵に立ち向かうように入店するんだとまた噂されるに違いない

一息ついてから扉に手をかけた



「いらっしゃい、娘さんにお土産?それともご趣味で?」


入店しいきなり2種類のダメージをくらった

子供いるような歳に見られたこと、趣味で人形を買うような奴に見られたことだ


前者はまぁ同い年くらいの奴は確かに子供いるやつもいるが

後者は・・・ダメージがでかい

毒とハンマーで殴られた気分だ


予想外のダメージで返事をしないでいると


「あぁ、すみません。もしかして医院にご用事ですか?今のは人形屋のお客が多いんですよ」


良かった、怪しい男に見られたわけじゃなかった

まだ少しダメージが残っているが


「義手を作ってもらえると聞いたが」


「やった!やっと義手のお客様だ!おじい様!!お客さんです!!!」


店員のメガネの男が嬉しそうに店主らしき男を呼んだ


「はいな、いらしゃい」


またもやメガネの男

・・・エルフだった


「珍しいな」


思わず声に出だしてしまった

職人と言えば人間、ドワーフじゃないかと

勝手な固定観念だな


「エルフが人形作っちゃ悪いかい」


「いやすまん、失言だった」


「ふっよく言われらぁな」


少し含んだような笑顔だ、それに訛っている

店主殿は心が広いお方であられたか

拝んでおこう、心の中で


「で、義手だろう?左腕だぁな?カーシー、状態を見てやっとくれや」


「はい、おじい様。では腕を出していただいてよろしいですか?」


「ん、こうか?」


 左腕を差し出す


「失礼します」


他人に左腕に触られるのは久しぶりだ

腕を失ってすぐの頃はよく医者や僧侶が触れていたが行かなくなってからはほとんど無かった

不思議な感覚だ


「・・・キングアリゲータですか?」


「よく分かったな」


「噛み痕でわかりました」


とんでもない洞察力だ、噛み痕って言われても傷自体は塞がっているのに

そういや店主殿も俺の腕はローブの中にしまっていたのにすぐ左腕と言ってたな


キングアリゲータは牛くらいの大きさのアリゲータが歳を取って成長した3倍以上の大きさの奴だった

滅多に依頼はないんだがあの時は大豊作が続いていたから餌も多かったに違いない


「腕の状態は良いのですぐ型を取りますね、木製でよろしいでしょうか」


どうやらおかしなところは無かったようだ

少し安心


おっと、自分で義手を作るのには見本が必要だな

「すまんが2つ、いや3つ作ってくれないか?」


「『かっこいい義手』のためでしょうか?」



「ごめんなんて?」

続き鋭意執筆中

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