クエスト達成のお祝いなんだわ
ギルドの酒場にて
若い冒険者3人が左腕が上腕の真ん中辺りから無い年上の魔法使いとともに、テーブルについている
「トーマスさん!今日はありがとうございました!」
大剣を背負った戦士で新人冒険者のリリが大きな声で笑顔で言ってくれた
今日は新人冒険者3人のオプション(助っ人をこう呼ぶ)として草狼の討伐クエストに参加した
パーティの一人が熱を出してしまったようだ
大体のパーティが剣士などの前衛役、狩人などの斥候役、魔法使いなどの後衛、僧侶などの回復役で組んでいる
まぁテンプレート、お約束って奴だ
バランスがいいんだろうな
もちろん1人でも5人でも10人でもパーティは組める
だが報酬を山分けして、一人ひとりの負担を考えると3~5人がバランスが良いと考えてる奴が多い
俺も昔はそうだった
魔法使いの変わりは魔法使いしかできないしな
「今日のクエストは思ってたより簡単だったな」
弓と矢筒を椅子に引っ掛けた少年リックが酒を片手にへらへらと言った
草狼の討伐はFランクから上がりたての奴が良く受けるクエストだ
最低ランクがFで最高がS
俺はDランクだ、元はBだったがな
ここまで上げるのも昔のパーティで頑張っていたおかげだ
腕を失っても魔法が使えたおかげで2ランク下がっただけで済んだ
本当なら引退するところだろうが俺には食い扶持が必要だったし、あの時はパーティから抜ける前に装備を一新したところだった
「ですがトーマスさんが草狼に襲われる寸前でしたよ」
僧侶の女の子アーシアが果実水を飲みながらこう話す
確かに草狼と接敵し、戦闘が始まって俺が詠唱を開始して呪文が完成する直前に草狼が木の影から飛び掛かってきた
かなり焦ったがリックがナイフを草狼投げてくれたおかげでギリギリ避けることができ、呪文をぶつけることが出来た
「あそこはリックが気づいてて欲しかったよ、狩人の役目でしょ」
確かに狩人ならスキルで先に気づいてるべきだが、まぁ俺も油断していた
事前にこいつらの簡易構成は聞いていたがスキル・痕跡探しを使ってて欲しかったな
スキル・痕跡探しは5分くらい前までの足跡や爪痕が見えるんだったかな
「いやおいらはスキルの温存をしとこうと思ってだな。一日にまだ4回しか使えないし、2回もつかったあとだったしさ」
「言い訳でしょ?近くにいるってトーマスさんが言ってたんだからどれくらい近くなのかとか方角とかその時に調べなきゃ意味ないじゃない」
「まぁ俺も無事だったしリック君もナイフで援護してくれたしさ、あれは助かったよ。あと俺も油断してたし今日は俺がダメだったさ」
「ほらトーマスさんもこう言ってるし!クエストが成功したんだからさ!飲もうぜ!」
「まったくお調子者なのは変わりませんね・・・ほらトーマスさんリリも飲んでください。トーマスさん今日は助かりました」
「あ!あたしが注ぎしますよ!」
「おっありがとう」
空のコップに果実酒がたっぷりと注がれる