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千夜狩猫アーカイヴス  作者: 千夜狩猫
ロファ・サーフェ・アーカイヴス
10/60

3.思いは時を超えて(1)

パソコンが使えなくなりまたしてもスマホで投稿ですが、案外スマホの方がパソコンより楽かも?と思い始めています(笑)

(あなたとの、『約束』を信じてます、ロファ・・・)


「この街に初めて来たのは、十歳だったけかな・・・」

 ロファは街の入り口に立ってそうつぶやく。

 ロファは今、古都アルムトゥバルを北に向かい、ルミナ湖を目指していた。

 この街はその途中の城下町である。

 この街を治める領主は名をフィオネルと言うまだ若い貴族であったが、彼は領民に対して常に公平で慈悲深く、その統治は法を重んじ、厳しく治められていた。その一方で税金を軽くし、領民の負担を減らすことで犯罪を少なくしていた。

 そしてこの街の珍しい特徴としては芸人を保護し、奨励している事であった。

 だからこの街では、その治安の良さと領主の方針、そして何よりも領民の懐に余裕があり十分に稼ぐ事が出来るので大勢の芸人がいた。

 この特色は先代領主の頃から存在し、幼い頃のロファも両親と共に旅をしていた時に訪れたことがあった。

 ロファは街中を、なるべく人通りの多そうな所を探して歩きながら、ふと、その時の記憶を思い出す。

 街の姿形は多少変わってはいたが、活気の良さは変わっていないことをロファは喜んでいた。

 しばらくすると、ロファは、運良く店が目の前に軒を連ねている噴水広場の、その一角に僅かな余地を見つけ、そこに陣取ることができた。

「さぁて、おいらもはじめるかな」

 そう言うとロファは静かにお辞儀をして芸を始める。

 今日は久しぶりにパントマイムを演じるつもりであり、何の呼び掛けもせずにいきなり芸を始めた。

 だが、しばらくすると、ロファの前には他の誰よりも多い客が集まり、ロファの一挙一動を見ては笑いを起こしていた。


「大分ウケたな」 満足げに、ロファは今日の稼ぎを数えていた。

 今はもう夕方で、日も沈み始めていた。

「とりあえず今夜の宿を決めなきゃな・・・」と言って辺りを見まわす。

 するとロファは目の前に建っている古道具屋で目が止まった。

 正確にはその店先のシタールに・・・。

(『約束』ですよ・・・)

 頭によぎる何かの記憶。夢にしてしまった『何か』の記憶・・・。

 ロファはその店まで歩いて行き、そのシタールを手に取って音を軽く鳴らしてみる。

 ポロロン・・・。

 澄んだ音色、どこか懐かしい響き・・・。何故だろう?


 その夜、ロファの頭の中からシタールの事が離れる事は無かった・・・。

次回投稿は未定ですがお話は完成してるので打ち込むだけです。

続きが読みたい方は作者にエールをくれると嬉しいです!

そういや最近ペールエールとか飲んでないなぁ(笑)

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