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次元を操る者1
たたた
「おはよ」とヴェレットが教室に入った。
「おい、遅いぞヴェレットまた遅刻ギリギリじゃないか!」と声をかけてくるこいつはトーマス。
「ごめんごめん。俺朝は弱いんだよね。」
頭をかきながらそう言うと
「おいおい、そんな調子で大丈夫なのか?今日のテスト。俺はギリギリ赤点逃れられそうだ。」
この学校のテストは2つある1つは教師との対人戦闘、もう1つは生徒同士の対人戦闘。このどちらかである程度の成果を示さなければ、赤点として三日間の補修があるというものだ。
「トーマス俺が赤点とるとでも?笑わせるなよ俺はお前と同じ第一世代でも強いんだぜ。」
「それもそうかでも油断してると負けることになるかもな、何せ第二世代は成長速度も早いらしいからな。」
ヴェレットと同世代の奴らは50対50の割合で第二世代だ。この学校は基本的に元々強い能力の持ち主を入学させるため第2世代が多いのは当たり前だろう。
キンコーンカンコーン
チャイムが鳴り始める「俺は戻るぜ。」そう言うと急いでトーマスは席に戻った。
あた