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それでも、彼は憧れる  作者: 鋼鉄製ハンマー
間章 超能躯洋水族館
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長野海洋水族館

今週だけですよ?二回投稿は。

タイピングが乗ったからです。

 タイムカプセルを掘るつもりではあったが、道具がないことに気づいた。そして、家に道具を取りに帰って、また昇ってをすると、恐らく結実が私を凍らせるだろうと判断し、その作業は明日に持ち越すことにした。


 話は変わるが、どうやら、白石と結実は無事仲良くなることができたようだ。家路をたどる最中にもずっと話し込んでいる。


 まだ空は明るい。帰宅するのも悪いとは言わないが、折角二人が仲良くなったのだから、どこか遊べる場所に連れていくべきだろう。


 ……水族館などはどうだろうか。なにやら、海の超人とやらのおかげで凄いことになっているらしいからな。だが、白石は小学生の頃から大人っぽい趣味だったからな。あまりそういった娯楽には興味がないかもしれない。まあ断られてもその時はその時だな。


「話している最中にすまないが、水族館にでも行かないか?母が私たち家族全員分のチケットはあると言っていたし、白石一人分の料金くらいであれば払うのも吝かではない」


 案ずるより産むが易しと言葉を出したら、後ろから声がかかる。


「あ!」


 振り返るとそこには――。誰だ?


「誰だ?」


 しまった。つい反射的に声が出てしまった。


「いや忘れないで欲しいんですけど!?結実先輩と言い、……えっと、誰でしたっけ?」


「よかった。面識はなかったか」


「面識はばっちりありますよ!?濃厚接触ですよ!?こっちではコロナないですけどね!ほら、ちょっと前にコンビニで会ったじゃないですか!長野範義ですよ!結実先輩の後輩ですよ!」


「ああ、思い出した。涼むためにアイスを買おうとして、外に出たら、食べたいアイスが無くて、コンビニを梯子して汗ダラダラになっていた本末転倒〇リガ〇君だな」


「いや、間違ってはいないですけど、説明長くないですか?まあ、いいですけど。それで、結実先輩と綺麗なお姉さんと……便宜上オッサンで水族館……「おい待て」……なんですかぁ、オッサン?何か間違ってますぅ、オッサン?」


 オーケー、了解。喧嘩しようか。……はい、ちょっとクールダウン。俺は何処かへ行け。カムバック、私。アイアムア文明人。現代日本人は殴り合ったりしない、アムアイオーケー?


 代わりに、頭に六法全書詰め込んで、全力で頭突きかましたる!……ノーオーケーだったみたいだ。ふぅ、頭が冷えた。よし、反論といこう。


「間違いだらけだ。白石と私は同い年だし、私はギリギリオッサンではない!もう一度言おう。オッサンではない」


「だ~か~ら~、便宜上って言ったじゃないですか!ちゃんと人の言葉聞いてくださいよ!」


「ほ~?だったら、きれいなお姉さんというのも間違ってるだろう?私と白石は同年齢だからな?同!年!齢!だったら、白石は綺麗なおばさんだろう?」


「いえ、もう名前わかったんで?綺麗な白石さんとお呼びいたしますが、何か!?ていうか、オッサン呼びがそんなに嫌なんだったら、名前さっさと教えたらどうなんですかねぇ!!そして!俺が言ってんのは、外見年齢であって、中身の話じゃないんですが!それは!?」


「ああ、そうか。自己紹介していなかったな。私の名前は四茅野憧成。結実の兄だ」


「うわー。簡略的ー……。俺の自己紹介は済んでましたよね、憧成おじさん?」


 ……怒ってはいけない。そう、大人な対応をするように徹しろ。子供の戯言だ。聞き流せ。


「あ~、そういえば、皆さんは水族館に行くんですよね?じゃ、俺と一緒に行きませんか?タダで入れるようになりますよ?」


 ふ~、口論がようやく終わった。私の大人な対応のおかげだな。


 すると、私と長野の会話を見ていた白石が会話に入る。


「なんで、タダになるの?何度も入っているというような口調からして、チケットがあるという訳でもないよね?」


 その言葉に反応して、結実が長野の代わりに答える。


「ああ、それはですね!長野くんは水族館のオーナーの孫なんですよ。そして、オーナーが孫コンだから、長野くんと一緒に水族館に行くと、タダになっちゃうんですよね~。あ、でも、流石に水族館のお土産とかは有料ですよ?」


 長野があそこの孫だったことに驚く。


「ほう、そうだったのか。……ということはあの水族館の名前は長野(ながの)海洋水族館ではなく、長野(ちょうの)海洋水族館だったのか。……ルビを振ればいいものを」


 苦笑い気味に長野がその言葉に返答をする。


「ああ、いえ、それも違いますよ?正式名称は長野(ちょうの)海洋(かいよう)水族館じゃなくって、長野(ちょうの)海洋(うみひろ)水族館なんですよね~。実は、あの水族館の最初のオーナーのひいおじいちゃんの名前なんですよ。わかりにくいでしょ?だから、看板とかパンフレットの名前にルビを振れって、おじいちゃんに言ってるんですけどね?『このままでいく』って言い張るんですよ。因みに、この水族館の名前を聞いて、『ながのかいよう水族館』って答えたら、普通の人。『ちょうのかいよう水族館』って答えたら、通な人。『ちょうのうみひろ水族館』って答えたら、うちの身内って感じになってて、面白いんですよ?試してみてください」


「へ~そうだったんだ~。知らなかった~」


「それは知らなかったな。確かに、興味深いが、そろそろ、昼食の時間だが、どうする?私としては、水族館のチケットを取りに帰りたいのだが」


「あれ、憧成おじさん?聞いてなかったですか?水族館には無料で入れますよ?」


「長野は結実とは友人かもしれないが、長野に対して白石と私は友人というには少々年が離れすぎている。だから、結実の分のチケットを白石が使うという形をとる。それに、年下に形式上とは言え、奢ってもらうなんてまっぴらだからな。……だが、そうだな。折角だ。私の家で一緒に昼食を取らないか?そうすれば、すべて解決だろう?」


 ボソッと白石が言葉を出す。


「……わたしも一緒に四茅野家で食べることになってたんだ……?」


「それは当然だろう。その様子では、こちらに宿はないと思うのだが、どうだ?」


「それはそうだけど」


「ならば、食事代が必要になる。だがしかし、我が家で食べれば、食事代は浮くだろう?それになんだったら、ホームステイのような形になるかと踏んでいたのだが」


「え、いいの?いくら、知り合いと言っても、たった一か月の関係だけど?」


「時間と親しさは比例するが、比例定数が大きければ問題あるまい?」


「なんで数学で例えたの?」


「そっちの方が通じるだろう?」


 さて、白石は納得したようだ。次は長野に確認をとるか。


「あ~、そうですね。俺はじゃあ、ごちそうになります。折角ですからね。あ、ですけど、お土産も持っていきたいので、帰りにあのコンビニに寄ってもいいですかね?」


「わかった。では、決まりだな。結実も問題ないだろう?」


「うん?そりゃあね?」

因みに、作中では、この町に居られる期間は残り二日と半日です。

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