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写し鏡の影法師 その『算』

 あ~、切り替えようか。マジ恥。


 よし!だけど、相手はあんな恥ずかしい事を堂々と言えるって事がわかった。

これで演技が捗る。情報としては、女を桃井と呼ぶことやらなにやら色々わかったし、

意図的に隠されているとかなければ十分だろうな。


 …だけど、相手がコピー系の能力なのに、自分の情報に一切のロックをつけずに

情報を明け透けにするような馬鹿はこの世にはそうそういないんだよなぁ。

女の方は知らんが、少なくとも男の方はそんな馬鹿ではない。


 この世の人間みんな素直になれば、戦争はなくなるよ!

あ、俺は人間じゃないので対象外です。


 …作戦考えるか。今の時刻は十時少し前だな。

相手には夜になったら俺の勝ちムーブしてるから、多分午後四時から六時ぐらいに

あの通路から出てくると予想。理由は中にいた方が迎撃しやすいし、

割と安全に外部を見渡せるからだ。

俺が窓割ってたら、窓から投擲される危険があるから違ってたと思うけどね。

当然俺も危険な場所に積極的に行きたくはないので、相手が出てくるのを待つ。

出てくるまでは、作戦とかやれる限りのことをやってしまおうか。


 スムーズに相手の演技をするために頭の中でも口調を変えておくか。

俺には個性がないからな。はっきり言って演技するのはかなり得意だと思う。

生まれたばかりの赤ん坊だし、自己分析する時間なんてねーんだよ。


 さてと、どうする?

う~ん、迎え撃つのに最適な場所を探す。今は出入口に影が差しているけど、

これは午前中だけだろうな。影の差し方的に考えると、午後の夕方頃には

夕日が出入口から見えるかもしれない。

だとしたら、俺が影に沈まないようにするためにもエントランスでの戦闘開始が

最も好ましいのでは?


 エントランスに向かうか。



 ふむふむ、こんな感じか。使えそうなのは相手がいるだろう場所から

ここに来る際に最短の道のりを進んだ場合、でてくるドアが出入口から

まっすぐな場所にある事とか、スプリンクラーと火災報知器がどっちもあることとか

出入り口近くに鍵がさしっぱのトラックが止めてあること、

そのトラックに巨大扇風機が乗っていることかな。後エレベーターとかもあるな。


 最後の二つはご都合主義感があるけど、まあいいか。

スプリンクラーと火災報知器の制御室はどこだろうか。


 ここか。意外と近くにあったな。2階だけど。

一応非常階段に面しているようだ。

…そりゃそうか。非常時に起動する機械を制御する部屋から脱出する方法が

ないんじゃ、非常時に誤作動で起動しなかった際には

絶対に使えなくなってしまうからな。非常階段をチェックするとエントランスに

つながる窓が備わっている。これは使えるな。


 ここなら、エントランスから影ワープで20秒溜めればいけるかな。

ドアを開けっぱにしてドアの影にワープできるようにする。

エントランスのワープするだろう場所に影を繋げるため

椅子やら、机やらを移動させる。


 次はスプリンクラーと火災報知器に火事と誤認させるための何かが必要だ。

火事…火…火薬…爆発!


 爆発物を作ろう!最近は危険物は意外と簡単に作れる。

そうだな。今は夏だから、売っている花火から火薬と導火線を頂戴して、

爆弾を作ってもいいのだが、それだと第二の被害を起こしにくいんだよな。


 もっと強い爆発が欲しいな。色々見てみるか。ぶらぶらすること約三十分。

陶芸の道具を売っているお店を見つける。うん?これ割と使えるんじゃね?


 酸化銅粉末を貰う。そして、百円均一でアルミホイルと紙コップを貰う。

電化製品のお店でミキサーを借りて、アルミホイルをアルミの粉末にして、

紙コップの中に酸化銅粉末とアルミ粉末を入れて、シェイク!

適当なもので蓋をして、花火から導火線だけ頂戴してくっつける。


 そして、ついでに在庫大放出されてたカイロから鉄粉を取り出し、

薄紙で包み、紙コップに巻き付ける。


 これで完成!お手軽爆弾!良い子も悪い子も普通の子も真似しちゃダメだよ!

何気に制作時間2時間かかってるし。


 というか、もう正午か。飯を食おうかな。折角だし。

生まれて初めてのご飯。いや、最後になるかもしれない。

違うか。最後にはさせないんだ。あの神どものやりたいようにはならない。

適当な超人に処分なんてされない。俺は生き残るんだ!生きて沢山の飯を食う!


 今回の食事は、卵サンドとメロンパンそして牛乳だ。コンビニで買った。

おいしい。卵サンドはふわっとしたパンに柔らかい甘みを感じさせる卵が

挟まれている。卵も味を出すだけじゃなく、白身がぷつぷつとした触感を出す。

パンも同様に触感だけじゃなくて、ほんのりとした甘みを感じさせる。

どこかやさしさを感じさせてくれるおいしさだ。

時々、牛乳を流し込む事でその甘みがより際立ち、もう一口もう一口と

食べるという行為をやめられない。

メロンパンは..............



カツサンドも食いたいし、野菜も食いたい。フルーツもいいな。

お菓子だって、忘れちゃいけないか。機能性食品なんてカッコつけるのも

楽しいだろうなぁ。


 そうだ、ここで死にたくない。どんなに惨めでも、ずるくたって関係ない。

楽しいと思えることに出会えたんだ。…生きてやる。


 神の意思?確定している運命?ありえない確率?

それがどうした?生きるんだ。不可能を可能に。絶望を希望に。


 それができるのが人間だ。人間のフリをしてる俺ができなくてどうする?


 廃棄物の成り上がりだ!


一矢報いる?そんなんじゃ足りないね。

戦並の矢の弾幕全弾ヒットさせてやるよ。 


 あ、折角コンビニ寄ったんだし、マッチ貰ってこ。

唐突な飯テロ。主人公と桃井は主人公がお昼に食べる予定だった機能性食品とスポドリを分け合っています。食べ物は影の方がいいものなのに、どうして主人公の方が幸せに感じるんでしょうね。

共食は大事って事なんですかね?

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