避難所?
ようやく、電話越しじゃない女性が出てきます。
軽い休息をとったあと、バイクへと再び
歩き始める。
「麦茶、これからの方針決定の続きと行きたいの
だが」
「そうっすね。だけど、俺は避難所に行った方が
良いに意見を変えるっす」
「どゆことー?」
「もふもふのため改めて説明しようか。
巨大牛ガエル付近だが、避難所が開設されたので、
そこに移動すべきか否かの話し合いだ」
「なるほどー!ん〜、自分の命を護るだけだったら、
行かない方がいいと思うよー?」
「そうっすね。俺達の戦力ははっきり言って、
巨大牛ガエルとかそういうふざけた様なのにしか
多分負けないっすからね。だけど、そこに
避難している人を移動させるなり、守るなり
するなら、行くべきっすね。
憶えていないかも知れないが、バイクで
避難所へと向かう。
バイクまでの道中で緑色の小鬼が現れたが、
麦茶がノータイムで下水道に流してしまった。
相手が悪かったとしか言えない。
少し哀れだった。
バイクに辿り着いてからは、即座に避難所へと
出発。一つ目の大男や高速で宙を泳ぐ魚と
遭遇したが、どっちももふもふに三枚おろしに
された。少し引いた。
そして、避難所に到着した。
バイクを脇に停め、避難所の中に入る。
社長を探し、……見つけた。こちらを見て、ニコニコ
していらっしゃる。…周囲に人が1人しか居ないので、
恐らく、全然社員が避難して来なかったのだろう。
まるで、大和撫子と言う言葉の体現の様な立ち姿。
間違いない。
「来てくれたの!?流石しか来なくて、
寂しかったんだから!いや〜!全然来なかったからさ?
来ないのかな?とか思っちゃったんだから!」
何度聞いても、第一声での落胆が衰えることは
無いな。
「流石、流石ですね。社長を1人に
させないとは。と言う事は、あのメールは
流石が作ったんですね」
「憧くんはタメ口でいいよ?流石、流石って言うと
流石怒るよ?やめよ?私が集中的に怒られるから。
ね?ね?後、社長ってのもむず痒いな〜。
あの子達にはタメ口なんでしょ?私にも敬語とか
要らないし、ヘイ、カモン!」
徐々にテンションを上げていくスタイルが
鬱陶しい。
「はぁ、わかった。これからも頼む。愛召」
「それで良し!それにしても、憧くんが人を
連れてくるなんてね。いやー、珍しい事も
あるもんだね!」
そう言って、近くで横になっている流石の背中を
強く叩く。
「痛!何なんだよ。愛召!…ん?憧成?おぉ!来たか!
おっそいぞ!全く!この第一印象を裏切る女の
手綱を俺1人で握れる筈無いだろうが。
と言う訳で任せた」
そう言って、再び寝ようとするので、
背中を叩く。
「セカンドインパ○ト!」
「寝るな。そして、10秒間で地味に面倒臭い丸入力を
2度もさせるな」
「悪い悪い。後、気を強く持つんだ!
作者に乗っ取られているぞ!」
「安心しろ。作者は今、眠くて、意識が朦朧と
していて、寧ろ自分が乗っ取られそうだと
言っている」
「メタ発言はやめろとか言われると
期待していたのに、倍返しされただと…!
わかったぞ!今俺がこんなに眠いのは、
作者の眠気が移っているからだ!だから!
今俺寝ても悪くない!OK?グッナイ」
「残念ながら、お前はいつでも眠気に襲われていて
作者は何も関係無い。そして、今はナイトではなく
イーブニングだ。寝るな」
「じゃ、グッイーブニ」
「お前実はこの掛け合いの途中から
眠気覚めているだろう?」
「バレてたか。んじゃ、そろそろ聞くが、
そいつらは誰だ?」
「ああ、そうだな。こちらの大学生が麦畑茶起、
通称麦茶だ。そして、この二足歩行の大型犬が
もふもふだ。もふもふは知能が高く、殆ど
日本語限定の歩くウィキ○ディアだ」
「そうかい。んじゃ、俺は升部流石だ」
「な〜んか、影が薄い気がするんだけど?まぁいいけど
私は束野愛召ね。宜しく!」
「えっと、宜しくお願いします」
麦茶が…普…通の…敬語…を…使った…だ…と…?
「よろしくね〜!」
もふもふは普通だ。暴走等をする気配無し。
問題なさそうか。
「さてと、注も〜く!この避難所について
説明するぞ〜!」
流石がいきなり大声を上げて、避難所中の
注目を集める。何時の間にか準備していた
土台に立っている。
「流石、急にどうした?」
「静かに聞いててくれ」
愛召が隣でウィンクしながら、唇に人差し指を
当てて、小声でシーッと言っている。
…何も知らない人はドキッとするのだろうな。
この世には知らない方がいい事も沢山ある。
その1つだな。
「まず、この避難所だが、避難所って言うのは
ちょっと正しくない。正確にはな?
首都奪還第三軍事拠点って言うんだ。
簡単な目標は、ここに避難してきた人の
安全を確保しつつ、できれば作戦に協力して貰う
って感じで。最終目標は
首都からの超獣の排斥らしい。そんで、俺は
これを伝達する係に任命されたって訳だ。
協力は強制でも無ければ知ったならば
生きては帰さないなんつーことも無い。
ただ協力をしたら、支給品と交換できるポイントを
貰えるってだけ。さてと、こっから先は俺の仕事
じゃあねぇ。社長、任せたぜ」
隣で愛召が大きく深呼吸をしている。
スイッチが切り替わり、空気も同時に切り替わる。
「ええ、任せなさい」
そう言って、流石がいた土台に上る。
否、彼女が上がったものに土など相応しく無い。
今の彼女が上がれば、たとえどんな陳腐な台で
あろうとそれは『舞台』と呼ぶべきだろう。
「さて、皆様。まず質問がございます」
次回をお楽しみに!




