花が咲くように
静かの朝に
咲いた野の花
風と寄り添い
そよいでいる
寂しさ
靡いて
ゆらゆら
声にならず
風が届くよりも遠く
いってしまったあなたを
探し探して
日が暮れて
涙よりも透明な
ガラスの空が
割れ落ちては
胸に刺さる
痛みさえ愛だと信じて
矛盾する日々を
彷徨っては
打ちひしがれ
それでも
あなたを忘れられない
この胸が
あなたの居るほうへと
手を引く
そうして
駆けだした
今日も
あなたは見えない
終わった
時間が
未来まで響き
帰らない
時間が
未来を見せ続け
居場所のない
朝が何度も押し寄せる
それでも
あなたの生きた
世界だから
この涙で
水を上げよう
少しでも花が咲くように