第一章:女の子3
目茶苦茶更新遅れてすみませんm(_ _)m
調子に乗って今日から私?!とかとは違う文章の書き方に挑戦したんですが、見事に撃沈したので、次回からは文章の書き方が変わる可能性がありますがご了承下さい。
「で、これからのことなんだけど」
互いに自己紹介も終わったところで、ヴァージニアが思い出したように口を開いた。
恭介は生き生きと楽しそうに話すヴァージニアを見ながら困った顔をしている。
「ここはあたしの住んでいた世界とは違うってことはわかったわ。で、きょーすけを見るところ服の形状なんかもちょっと違うみたいね。宿は見つかったし、あと必要なのはー……」
ニヤニヤしながら恭介を見るヴァージニア。
「ち、ちょっとまて、えと、ばじにーあ? だっけ? お前もしかして服よこせっていってんのか?」
「あら、わかってるんだったら早く用意してよ。あと、あたしの名前はヴァージニア! ばじにーあじゃなくてヴァージニアよ! わかったら早く服を用意するの!」
名前を間違えたことが気に食わないのか頬を膨らませて機嫌悪そうに言うヴァージニア。
恭介は黙ってればかわいいのになぁとか考えながらため息をつく。
「あーあーわかりました。出せばいいんですね服を」
恭介はベッドから立ち上がると、タンスからズルズルとジャージを引っ張り出す。あまりかっこいいともかわいいとも言えない小豆色のジャージを選び、ヴァージニアに軽く放り投げた。
「それ、中学ん時体育で使ってたジャージ。多分俺の服の中でそれが一番小さいから、とりあえずそれ着てみろよ」
「わっ! ち、ちょっと、投げないでよね! びっくりするでしょ!」
ヴァージニアはなんとかジャージをキャッチし、今着ているドレスを脱ごうとする。
「んっ…ん〜………」
背中にチャックか何かが付いているのか、腕を背中に回し、一生懸命手を動かしている。
これはこれで見ていてかわいらしいが、なんだか可哀相なので手伝おうと恭介が声を掛ける。
「お、おい……大丈夫か…?」
「んっ……んっ……あ〜もうっ! 手伝いたいなら速くやりなさいよ!!」
上手く脱げないことに不機嫌なヴァージニアは早くやれと言わんばかりに恭介に背中を向けた。
「はいはい…これでいいんだろ」
チーー……
恭介が急かすヴァージニアの背中のチャックを下ろす。
「…あっ……ちょっと…」
チャックを下ろしてやっと脱げるようになったドレスに手をかけ、恭介に振り返る。
「着替えるから、部屋の外にでてて」
少し恥ずかしそうに言うヴァージニア。
「わ、わかった」
その言葉を聞いて恭介も急に恥ずかしくなり、急いで部屋を出た。