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プロローグ

リリィです。

文章めちゃくちゃですが、がんばって完結まで書きたいと思います!

「はぁ…はぁ…お、お止め下さい姫様! いくらなんでもそれは危険過ぎます!」

 見た目50台だろうか、初老の男が小さな女の子へ向けて必死で叫んだ。

 姫様と呼んでいるところを見ると、男は変なおじさんか執事だろう。

 歳の割に勢いよく走ったせいか、少しの距離だけなのに息が切れている。

 だが、その執事的な男の叫びを無視して、姫様と呼ばれた女の子は一段1mはあろうかという段差を何段もよじよじと登っている。

「…あ〜…もう! 付いてこないでよセバスチャン! パパ上様もママ上様もあたしを部屋に閉じ込めて、あんなことやこんなことをやらせるからいけないのよ! だからあたしは…」

「あ、あんなことやこんなことといいますとぉぉぉ!!」

 名前からして執事確定の男セバスチャンが、姫様が喋り終える前に叫びだした。

 姫様はその叫びに少し戸惑いながら、また口を開く。

「だからあた…」

「と、いいますとぉぉぉ!!」

「………」

 姫様は、頂上まであと少しとなった段差を再び登り始める。

「と、いいますとぉぉぉ!!」

 セバスチャンは諦めず再度問い掛ける。

聞こえないのかな? などと意味不明な心配をしながら、セバスチャンも段差を登り始めた。

 身長140センチ程の姫様にはキツい段差も、身長180と長身なセバスチャンには何の苦にもならず、物凄い速さで登っていく。

 時間をかけてよじよじと登った姫様にすぐにでも追い付く勢いだ。

「はぁ…はぁ…と、いいますとぉぉぉ!!」

 何とか姫様に追いついたセバスチャンは、今度こそと叫んだ。

「ひ、ひゃぁぁぁ!! 近い! 近いわセバスチャン! 耳元でふんふん言わないでぇー!」

「あ、姫様からいい香りが…」

「ばかぁぁぁ!!」

「はうぉ!!!」

 姫様は、何とか逃れようと抱きつくセバスチャンの股間を蹴り上げた。あまりの痛さに股間を押さえもじもじするセバスチャン。

 その隙に、姫様はあと少しとなった段差を上りきった。

 よく見ると段差はピラミッドのような形になっていて、頂上には魔方陣のようなものとその中心に扉がある。

 姫様は頂上に着くと、扉に向かってゆっくりと歩き出した。

「これが“世界を繋げる扉”ね…」

 そう言うと、姫様はゆっくりと扉に手をのばす。

「お願い…あたしを外の世界へ連れていって…!」

 姫様の祈りが通じたのか、扉はゆっくりと開きだした。

 扉の向こうからは光が溢れ、まるで姫様を受け入れるかのようにその光は姫様を包み込んでゆく。

「さようなら…セバスチャン。パパ上様…ママ上様も…みんな…」

 そして、光が消え去った後に姫様の姿は無かった。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

学生なので、更新は遅めになるかもしれません…

とりあえず短いので、がんばって長く書けるように努力します!

どうか応援よろしくお願いします。

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