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館の語り部  作者: 嘘月善冬
序章
1/2

館の話

初投稿です。拙い文章ですが、これからよろしくお願いします!

最近……というよりここ十年ほど、都市伝説として少年少女たちの間で囁かれている、とても不思議な館の話がある。


それは、少年少女たちの前に、ふと、扉だけが現れるらしい。


その扉をくぐるといつの間にか、見知らぬ部屋の中に居り、そこには右目にアンティーク風な眼帯をつけた、美しいアルビノの青年が微笑みながら佇んでいるそうだ。


そして、青年は館に訪れた者にこういうらしい。「やあ、よくきたね」と。


*****


薄暗い室内、部屋の中央に配置されたテーブルの上には、今の時代には珍しい、オイルランプが置かれていた。


ランプには火が灯っており暖かみのあるオレンジ色の明かりが、辺りを照らしている。


広くはないが、狭いというほどでもない部屋の壁の四方には、本棚が配置されており、中には最近面白いと評判の本や、怪しげな古めかしい魔術書のような本まで、古今東西色々な国の本がびっしりと詰まっている。そして、その反対側には、青年と思わしき人物が豪華な椅子に腰掛けながら、本を読んでいた。


さらさらとした少し長めの白銀の髪は、青年の白くハリのある肌にかかり、その美しい緋色(ひいろ)の瞳は、手元の本へと視線を落としている。ふと、青年が本から視線を外し、顔を上げた。青年の右目には、控えめでありながらも、美しい装飾が(ほどこ)された眼帯が付けられていた。


青年は微笑みながらこちら(・・・)に顔を向け、そっと口を開いた。


「やあ、よくきたね。ん?キミは……、あぁ、成る程成る程。そういうことか。でも、こんなところに人が迷い込んでくるなんて久しぶりだな……。ねえ、良ければ僕の話を聞いていってはくれないかい?キミに聞いて欲しいんだ」

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