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異世界に行って現実(ホンモノ)のVRMMOをしよう  作者: ぽかり
第一章 異世界探訪編
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力雄異世界ではしゃぐ

 力雄と共にニルバースに再び訪れた。戻ってきた場所は洞穴の中だ。辺りを見渡しても力雄の姿が見えなかったので洞穴の入り口に行くとそこに力雄がいた。


「やってきました異世界~。英雄王に俺はなる!」


 とか叫んでいたのでとりあえず頭をはたいておいた。すると頭をさすりながら力雄が


「いったいな~。まあ気分がいいので許してやる。」


 等と言って来たのでもう一度頭をはたいてついでに毟っておいた。地面で転げまわる力雄を無視して俺は辺りの様子を伺ってみる。人の気配はなかったが近くに何か別のものがいる事に気づいた。そして頭の中に『気配察知』を覚えましたという情報が流れた。


「おい力雄。ふざけるのも程ほどにしろよ。何かいるから警戒しろ。」


 と転げまわってる力雄に注意を促して俺は気配のするほうに行ってみるとそこには丁度良くビックアントがいた。殺虫剤が蟻に効くかどうか試すのに丁度いいという事で早速力雄に相手させる事にした。


「おいハゲ雄。まちがえた力雄こっちの方にビックアントがいるから早速だが戦って来い。念のためにこれをもっていけ。もしその殺虫剤が効かなかったらこれを使って逃げて来い。いいな。くれぐれも無理するなよ。怪我だけで済めばラッキーだからな。俺もまだこの世界の事わかってないから腕とかなくなっても再生できるかもわからない、安全第一だ。」


 と俺はバックから取り出した鉈を力雄の護身用に渡す。力雄は真面目な顔をしながら


「わかってる。無理はしないよ。」


 といって鉈を受け取り持って来た袋と共に注意しながら蟻がいるほうに歩いていった。俺もその後ろについていきながら他にいないか『気配察知』で辺りを確認しながら歩いていく。蟻が肉眼で見えるようになると力雄が


「何あれ・・・でか過ぎだよ・・・気持ち悪いな。しかし!俺の野望のための礎になってもらおう。力雄英雄伝説の幕開けじゃー!」


 という声を上げて殺虫剤を片手に蟻に向かって走り出した。俺はそれを眺めながらゆっくりと力雄の後を追っていく。力雄と蟻の距離が10mくらいになると力雄は手に持っている殺虫剤を掛け声と共に噴射させる。


「食らえ、力雄バスター!」


 シューという音と共に白い煙が蟻に向かって噴きつけられる。蟻○ースJの射程距離は13mなので力雄と蟻との距離は十分あるので効果がなくても逃げるのには十分な距離があるので俺は結果を待ちながら何時でも助けれるように魔法の準備をしながら見守っている。すると白い煙を浴びせられた蟻は「ギギッ」という悲鳴とも取れる音を上げてひっくり返った。そして光となって消えて逝った。どうやら殺虫剤は効果覿面のようだった。


「あれ?これで終わり?」


 と拍子抜けのような顔をした力雄が声を出した。俺は蟻が消えた場所に向かいドロップがあるかどうか確認してみるといつもと同じものが落ちていた。どうやらオプションの効果はちゃんと力雄にも反映されてる事を認識して落ちてるドロップを回収してから力雄の元に向かった。


「なんかあっさり終わって充実感がないよ。」


「まあ化学兵器だからな。充実感はないだろうな。しばらくはそれで蟻退治だな。それとこれお前のものだから持って行きなさい。」


 とさっき拾ったドロップを力雄に渡した。


「なにこれ?結晶と珠?それとこの甲殻は防具になりそうだな。」


「その結晶は使うと経験値がもらえる結晶だ。珠は使うとMPが上限から10引き上げられるぞ。使う前に自分のステータスを確認してから使ってみると増えてるかどうかわかるぞ。」


 と説明を聞いて力雄はステータスを確認している。


「本当に違う世界に来たんだなー。さっきの蟻は地球で探せばいそうな感じだったけど、頭の中で自分の強さの数値がみれるのはさすがに地球じゃありえないから信じざるおえないな。で、これはどうやって使うの?」


「両手で強く握ればいいだけだ。」


 そういわれて力雄は両手で強く結晶と珠を握った。俺と同じように吸い込まれるように結晶と珠が消えていった後に再びステータスを確認していた。


「おお!本当にMPの上限が0から30になっているよ。これで俺も魔法使いだ。でも10って言ってなかったっけ?30上がってるんだけど。」


「ああ。それも俺とのPTの効果だな。成長率が3倍になるって奴だな。ついでに言うとドロップも俺の影響だな。実際は結晶や珠とか滅多に落ちないらしい。」


「何その反則チート。モアといれば異世界イージーモードじゃねえか!。一生憑いて行きます。」


「憑くなおぞましい。まあ最初のうちはそれで良いと思うけどお前は英雄王になるんだろ?俺はそんなつもりはないからどこかで別行動になるだろうな。まあ1人立ちできるようになるまでは付き合うし離れても連絡は何時でも取れるから大丈夫だろ?・・・そういえばスマホ使えるか調べてなかったわ。」


 と俺はスマホを取り出して使えるかどうか確認をする。力雄も同じように確認をした。どうやらちゃんと使えるようになっていた。メディもちゃんと仕事しているんだなと思った。


「ちゃんと使えるようだから問題なく別行動も出来るな。よし力雄ちょっとPT外して敵を倒してみてくれないか?ドロップUPの効果がどれほどなのか見て見たいから。」


 と力雄に言うといいよという返事が返ってきたので俺は他に蟻がいないか『気配察知』で辺りを調べると少し行ったところにさっきと同じ気配が3つほどあったのでそっちに向かって力雄を誘導していく。その道中に力雄をPTから外した。


「いたぞ力雄!やっておしまい!」


「あらほらさっさ~」


 と気の抜けたやり取りをして力雄はさっきと同じように殺虫剤を片手に蟻に向かって行き蟻を退治していく。3匹倒したがその場所にドロップ品は確認する事ができなかった。どうやら本当に確率は低いようだ。


「ドロップは本当に低いみたいだな。力雄参考になったよ。どうする?まだ倒すか?蟻ならこの先にいるようだけど?」


「それを駆除したら一旦街に行こう。お腹空いたし。街を見て見たい。ケモ耳 エルフみたい。」


「あーここの街にはケモ耳とエルフはいないぞ。残念だったな。」


「なん・・だと・・・まあ後のお楽しみとしておくかな。」


 等と会話しながら力雄をPTに戻して蟻を駆除していく。その間に俺は自分のスキルの確認と使える技の確認をする事にした。その間に力雄は蟻を駆除して拾った結晶と珠で強化を図りLVがあがったので街に戻る事にした。街に着くと丁度スマホの時計は12時を指していた。




読んでいただきありがとうございます。

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