表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に行って現実(ホンモノ)のVRMMOをしよう  作者: ぽかり
第一章 異世界探訪編
13/16

力雄襲撃

 ニルバースから帰ってきた俺はまず力雄の髪の毛を毟ってから異世界では入れなかった風呂に入っている。


「ふう。すっきりしたなー。」


 と風呂から出てくるとまだ力雄が転がっていた。


「で?何でお前はここにいる?」


 そう。俺は力雄に合鍵を渡した覚えもない。つまりは不法侵入されたという事だ。


「まあまあ。お前が合鍵を隠す場所なんて俺のこの灰色の脳を持ってすればたやすく見つけれるんだよ!見た目はおっさん頭脳は子供その名は・・・」


 となんか引っかかりそうな事を言いそうになっている力雄の顔面をつかんで力を入れる。


「言わせねえよ?」


「いたいいたい。本当に痛いって壊れちゃう。ごめんなさい。」


 と泣きながら謝ってきたのでとりあえず解放してやる事にした。


「で?何でここにいる?」


「そりゃあねえ~モアが異世界に行くって言ってそろそろ帰ってくる頃かな?って思って来ちゃった。えへ!」


「よし!そのむかつく顔を今から整形してやる!」


「ごめんごめん!で?行って来たんだろ?異世界。本物だったのか?」


 と興味津々で聞いてきた力雄に話してやることにした。


「結論から言うと本物だった。とりあえずこれが向こうのお金だ。これだけでも結構な証拠になると思う。」


 と俺はバックの中から白金貨を取り出して力雄の前に出す。それを見た力雄はマジマジと白金貨を見つめたり触ったりしていた。


「おー。これはプラチナか?プラチナの硬貨はアメリカとかのやつは見たことあるけどこの模様のコインは見たことないな。他にはないの?」


 と力雄は催促してきたので魔法書をバックから取り出して力雄に見せる。


「なんだよこれ。幼稚園児が書いた本か?なんて書いてあるんだよ?」


「ああ。これは魔法書だ。初級魔法1つだけ書いてあっただけだけどな。」


 とその言葉を聞いて力雄は目を見開いて俺の肩をめいいっぱいつかんできた。


「マジか!これが魔法書か。なんて書いてあるんだよ。読めねえよ!解読プリーズ!」


「言っておくけどお前は使う事はできないと思うぞ。多分。俺が向こうに行ったときにMP0だったし。お前も0だろ間違いなく。」


 と残酷な宣告をしてみる。すると力雄は両手と両膝をついて落ち込んだ。


「なん・・だと・・・。この世には神も仏もないのか。」


「神ならいるな。あの駄女神が・・・・。そういやこっちで俺は使えるんだろうか?力雄ちょっと実験に付き合え。」


「えーー。ヤダよ面倒くさい。」


「そうか・・・残念だな。もし実験が成功なら力雄も使えるようにするんだけどなー。そっか。じゃあ外に行って適当に調べてくるか。」


「モア様。この犬めに何なりとお申し付けください。私は貴方の忠実な僕!断るなんてさっきの俺はどうかしていたんです。だからお願い!」


 と必死に懇願して来る力雄をその場に立たせて俺はまずこっちで使うことが出来るか調べてみる事にした。とりあえずはステータスと念じてみる。が、やっぱりこっちの世界だと何も起こらない。次に鑑定を自分に使ってみた。すると鑑定は正常に発動した。鑑定はこっちでも使えるということがわかった。ついでに転移で使うMPはどうやら残りMPの99%を使うみたいだった。ついでに鑑定で力雄を見た。


名前 北里 力雄 男 25歳 一般人(薄毛) LV1(0/10)


 HP 10/10 0/0


 力 2 体力 2/2 速さ 3 器用さ 5 運 7 


 パッシブスキル

 毛根衰退


 スキル

 なし


 固定スキル

 なし


「うん。やっぱりMPは0よ!それと力雄。少し運動とかしろよ。体力なさすぎだろ。」


「動きたくないでござる。働きたくないでござる。働いたら負けでござる。」


 まあコイツはこういう人間だからしょうがないか。とりあえず1残っているMPを使ってこっちでも魔法が使えるか試すとしよう。あと毛根衰退っていうのを後で解析してみよう。


「力雄。いまからある魔法使ってみる。」


「マジで!wktk。」


 と何かを期待をするように目を輝かせる力雄。


「とりあえず危険がないような魔法にするか。ボーリング。」


 と魔法を唱えたがやっぱりこっちの世界だと何も起こらなかった。


「やっぱりこっちじゃ使えないか。」


「モア・・・君にはがっかりだよ。」


「んなこといわれてもなあ・・・それより力雄。お前ちょっと体力つけて来い。それじゃないと連れて行かないぞ?異世界。どうせそのつもりで来たんだろう?」


「何でわかったんだ?!酷い!鬼!悪魔!連れて行ってください。」


 と足にまとわりついてくる力雄。うっとおしいな。


「今のままじゃ連れて行っても邪魔なだけだしな。体力つけて来い。」


「よし!わかった。ライ○ップでコミットしてくる。モア!お金頂戴!」


「自分の金で行ってこいや!それとニルバースの言語を覚えてもらうから。それは明日まで用意しておくからとりあえずコミットして来い!」


「わかった!じゃあ明日な。」


 といって力雄は部屋を出て行く。それを見て俺は一つため息を吐いた。


「とりあえず買い物にいくか。」


 と俺は着替えを済ませてから買い物に出かけて今日は終わった。


 次の日


 その日はけたたましいインターホンの音で目が覚めた。時間はAM06:00を時計が指している。


「誰だよこんな朝早くから・・・ってこんなことするのはあいつしかいないだろうな。」


 と半ば確証に似た予感とともにドアを開けるとやっぱりといっていい奴がいた。そう力雄がいた。


「やあ。おはよう!いい朝だねとりあえず上がってもいいよね!。」


「帰れ!!・・・っな!」


 というと同時にドアを閉めようとしたがいつの間にか力雄に進入を許してしまっていた。コイツのこういうところは凄い。


「で?何でこんなに朝早く来たんだ?迷惑だ!帰れ!。」


「そんなに決まってるじゃん。昨日言ってた言語の勉強に来たに決まってるじゃないか。馬鹿だな~モアも」


「だとしても時間を考えてくれ。ったく。ほらこれだ。」


 と俺は昨日の買い物で買ってきたレコーダーと幼児が言葉を覚えるときに使う50音表を異世界言語バージョンに作り直した物を力雄に渡した。レコーダーにはもちろん発音をあ~んまで順番に入れている。ここでふと思ったのが力雄をPTとして認識すれば習得は早くなるんだろうか?という小さな疑問だった。俺には技術習得率と技術成長率32倍というオプションでもらったスキルがあり言語も技術なのか?という疑問があったので力雄を使って調べる事にした。


「とりあえずこれを使って覚えるんだ。とりあえずここで勉強していけ。念のために。」


 と俺は力雄をPTメンバーとして認識しようと念じるとPTに入れますか? はい・いいえ という情報が頭に浮かんできたのではいと念じたらPTと認められましたという情報が出たのでとりあえずこれで結果を見ることにした。2時間ほど力雄は50音表とにらめっこをしてさらに1時間程度レコーダーを聞いて記憶していった。


「よし完璧だろう!俺って天才なんじゃね?」


 と自画自賛を始めたのでテストを兼ねてニルバース言語で話しかけてみた。


「~~~~~~~~」(力雄って禿げてるよな)


 という言葉をニルバース言語で話してみると力雄が日本語で返してきた。


「禿てるんじゃない!髪の毛成長が遅れているだけだ!俺は断じて禿げてはいない!」


 どうやらちゃんと覚えたようだった。これもオプションの効果が出たという事だろう。言語も技術と認められたということだな。次は50音表の書き取りテストをしてもらったがこっちも問題なく書くことが出来た。確認の為に力雄を鑑定してみるとパッシブスキルの場所にニルバース言語が表示されていたので成功という事だろう。


「おめでとう。言語は覚えたようだな。後は体力だけだな。」


「そのことなんだけど・・・何かいい裏技あるんじゃないの?俺は今すぐ異世界に行って見たいんだよ!魔法使ってみたいんだよー!頼むよー」


 とまたもや足にしがみついてきた。必死になっていることから本気で異世界に行って見たい様だ。なので他の方法があるということを伝えたのだった。











読んでいただきありがとうございました。


ゆっくり進行していきますのでよろしくおねがいします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ