表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼なじみ  作者: 柴犬
9/15

第九話 欠席

5月中旬

下校時間、俺は久しぶりに俺の団地に行った。7棟の405号室の前

ピンポン ピンポン

シーン

誰もいない。勝手に上がりふすまを開け俺の部屋に入ると千鶴が蒲団を敷いて寝ていたのだ。

「千鶴、お前具合悪いのか?」

「ええ、腰が重くて生理痛みたいな! あなた何とも無い?」

「何とも無いよ」

「よく、聞いてよ! あなたもうすぐしたら生理がくるのよ! いつか下着入れの引き出しにピンクの花柄ポーチが入っているの思い出した。そのポーチにナプキンが入ってわ、生理前に使うのよ。生理が来てからじゃ遅いわパンツ汚しちゃうから。使い方はポーチの中に入ってから。パンツ汚したらすぐ洗濯してちょうだい。それと使用済みのナプキンはトイレの隅にある汚物入れに入れてよ!」

「わかったて!」

「ちょっとおしっこ!」

千鶴は重い腰を上げ布団から出てトイレへ

「あっ! 千鶴、パジャマのズボンが後ろ前だぞ」

お尻のほうに前ボタンがあるほうに穿いている。

ジャー カサカサ ガチャ!

千鶴は布団にもぐった。

「生理痛大丈夫か?」

「ええ」

「俺、帰るから大事にしとけよ」

「あたしは大丈夫だけど、生理はあなたがなるのよ」

学校の朝のホームルーム

「上野さん!」

「はい!」

「小川さん!」

「…」

「小川千鶴さん! 休みなの?」

千鶴が

「先生! 小川さん具合が悪くて休むと連絡ありました」

「あっ、そう」

千鶴の家

今度は一夫が生理痛で千鶴のベッドで寝込んでいる。(千鶴と同じ、腰が重てえや)

寝返りがうちにくいのだ。横向きしたら、アニメキャラクターの枕カバーがヨダレで汚れてしまった。

ガチャン

千佳お姉さんが千鶴の部屋に入ってきた。

「千鶴! 具合どお?」

「腰が重くて重くて」

「千鶴ったら、生理痛なんかで休んじゃって」

ベッドの布団を掛け直して

「学校では何とも無い顔するのよ、生理なんて顔してたら男子がからかうんだから」

「あたしが生理痛に効く紅茶持ってくるから」

一夫は布団をめくりベッドから体を起こした。

ズウッー ツウー

姉が持ってきたお茶を飲んでベッドに横になった

いつの間にか熟睡していた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ