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幼なじみ  作者: 柴犬
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最終話 再び神社にて

「おい、待てよ千鶴!」

バタバタ バタバタ

団地の階段を走って降りる千鶴

後から捻挫した足を引きずりながら追う一夫

団地の敷地内を歩く二人

「あたし、あたしの家に帰りたい。ママや千佳お姉ちゃんに会いたい」

「ちょっと、待てよ千鶴、その格好で会ったらどうなる」

「グズン、ううっ ううっ」

「泣くなよ、どうやって戻れるか考えてからよ」

ついに二人が入れ替わった神社に来てしまった。

タッタッタッタッタッ

二人は石段を上り境内へ

ゴロゴロ グキュルルル

一夫は腹をこわしゴロゴロと鳴りだした。

「ちょっと、腹が痛くてな、そこで待ってろよ! 死ぬこと考えるな」

一夫は神社の草むらにお腹を押さえながら走った。一夫はスカートを捲り、パンツを下ろし草むらにしゃがんだ。

(うっうううっ)

ブリブリブリシャー ブリブリブリ

千鶴は草むらにしゃがんで苦しんでいる一夫を見て

「帰りたい、バイバイ一夫君! あたし…」

千鶴は石段へ

一夫はやっと葉っぱで尻を拭きパンツを上げ、スカートを下ろし、石段に飛び込もうとする千鶴に

「死ぬな! 千鶴!」

叫んで走り、捻挫した足がもつれて千鶴に抱き付いた瞬間、二人とも転がり落ちた。

二人とも下で気を失った。

一夫が気が付き

「千鶴、千鶴! 死ぬな!」

声が低い気がする。何か胸がスースーする。

「うわあああん うわあああん 一夫君」

(俺なんで男の子の服着てるんだ? 着替えなくちゃ)

一夫は長袖のポロシャツにジーンズの半ズボンを穿いている。

千鶴はブレザーにチェックのブラウス赤いスカート

「ねぇねぇ! あたしぶって!ぶってぶって!」

よく見ると元の千鶴に戻っているのだ。俺も男の服を。二人は確かめるべく背中合わせになり、俺は胸を触り

「無い!」

ジーンズの半ズボンに手を突っ込み、男の大事なモノを確認した。

「ある! あったあった! 千鶴は?」

千鶴はまず胸を触り

「あるわ ある!」

パンツの中に手を入れると

「ない! なくっているわ!」

「あたし達、元に戻ったのね」

「うん!」

二人抱きしめぐるぐる回った。

「千鶴! お前の事大好き! 幼なじみでよかった」

「あたしも一夫君の事、大好き!」

一夫と千鶴は目をつむり唇と唇を合わせた。

「ちょっと、待て! 俺ションベン、立ちションするからな」

「見せて 見せて やって見せて」

「よし!」

背中を向け、ジーンズのチャックを開けホースを出し

ジャーッ! ジョボジョボ…

振り回し滴を切ってジーンズの中に収めた。

「あたしも何か、おしっこがしたくなっちゃった」

千鶴を顔赤らめて

「一夫君、紙ある?」

「ある ある してこい」

ポケットティッシュを千鶴に渡し、神社の公衆トイレの赤いスカートのマークの入口に長い髪の千鶴が消えて行った。しばらくして、嬉しそうな千鶴が女子トイレから出てきた。

「あたし、あたしん家に帰る」

「うん、俺も」

千鶴は石段を走って昇って行った。


どうでしたか? この物語は、男と女が入れ替わる。実際はありえない話なのに「もしも」がある。

もしも、俺が女の子であたしが男の子だったら…

男の子が女の子になった場合を考えるとまずオチンチンがない。従って立っておしっこが出来ない。しゃがんでするわけでパンツの上げ下げして大便する格好である。おまけにホースがないから振って滴を切ることが出来ない。紙で尿道口を拭かなければならない。紙で拭かなかったり、拭き方が悪かったらたちまち膀胱炎や尿道炎になってしまう。おっぱいが有ることブラジャーを着けなければならない事や月に一度の生理がある。男子諸君に縁のないナプキンやタンポンなどの生理用品の使い方、パンツを経血で汚した処理など、男にない女の子の面倒臭さ、反対に女の子が男の子になった場合はオチンチンが突然生えてきた感じで気持ち悪いしいやらしさである。恥ずかしさに立ちションが出来ない。胸を曝け出して上半身裸になる事が出来ない。学校の水泳の海パンや学校によって体操服のランニングシャツなど胸を露にする服装は恥ずかしく胸を隠さなればならない。

一学期の始業式の時、一夫と千鶴が出会い、ひょんな事から入れ替わり、違った異性の生活を経験する事でお互い理解しあえるようになった。元に戻ったときはお互いが好きになっていた。

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