表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『「安物には裏がある」と婚約破棄された公爵令嬢、その審美眼で辺境の街を最高級ブランドへと変える』  作者: ゆっきー
第3章:境界を越える審美眼と失われた遺産

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/40

第10話:王都の門と、審美眼の宣戦布告

いつもお読みいただきありがとうございます! ついにスカーレットが王都へ帰還しました。 かつて自分を追い出した場所へ、堂々と乗り込みます。 嫌がらせをしてくる連中を、その「審美眼」でどう黙らせるのか。 王都編、本格開幕です!

 王立審美博覧会を控えた王都の城門前。 あえて装飾を省いた、漆黒の馬車が一台。


「 ……懐かしい空気ね。煤と、虚栄の匂い」


 車窓から見える王都の景色に、私は小さく毒づいた。


 そこへ、一際派手なピンク色の馬車がこちらを遮るように止まった。 中から現れたのは、エドワード。そして、その隣には彼の新しい婚約者、メリンダ。


 メリンダは私の姿を見るなり、高笑いした。


「 あら、まあ! 本当に来たのね、スカーレット様。辺境の砂埃を撒き散らして、この博覧会を汚すつもりかしら?」


 エドワードも尊大な態度で胸を張る。


「 彼女なりに、辺境のゴミを宝物に見せかける努力はしてきたのだろう。……だがスカーレット、君のそのドレス、宝石一つ付いていないではないか」


 私は馬車から降り、静かに二人を見据えた。


「 メリンダ様、そのドレス。王都で今最も高価な『紅蓮のシルク』ですわね? 素晴らしい赤ですわ」


「 ふふ、わかるのね? 貴女が一生かけても買えない品よ!」


「 ええ。ですが、残念ですわ。そのシルク、煮沸の段階で温度を間違えています。……今夜のパーティーの照明の下では、それは美しい赤ではなく、泥のような茶色に沈んで見えますわよ?」


「 な……っ、なんですって!?」


「 ついでに、その首元のネックレス。裏側に赤い薄紙を貼って色を誤魔化していますわね。……そんな『安物』で、王立の場に出るおつもり?」


 メリンダは顔を真っ青にし、ネックレスを必死に隠した。


「 真実かどうかは、今夜の会場で証明されますわ。……それでは皆様、ごきげんよう」


 私は凍りついた二人を無視して、優雅に門を潜った。 王都の社交界という戦場。 私の武器は、ただ一点の曇りもない「本物を見抜く力」だけだ。

最後までお読みいただきありがとうございます! 王都到着早々、メリンダの「裏」を暴くスカーレット。 照明の下でドレスが泥色に見えるという予言。 次回、いよいよ博覧会本番。スカーレットの真価が問われます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ