表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私はしみじみ隣に居る彼の事が好きなんだと再確認したわ!

作者: 七瀬






“私はしみじみ隣に居る彼の事が好きなんだと再確認したわ!”



いつも頼りない彼だけど? 肝心なところは頼れる彼で、

この前も、変な男に私が絡まれて意味が分からずただ怯えていたら?

彼が何処からともなく現れて、私を助けてくれたの!

後で彼に聞いたら? なんか私に嫌な予感がしたらしい。

案の定! 彼が私を探していた先に、変な男に私が絡まれていたという訳!



普段の彼は? いつも眠そうで髪の毛も寝ぐせもそのまま、汚いT-シャツに

穴の開いた短パン、年中無休のビーチサンダル。

見た目を一切気にしない彼。

私が何回か彼を? オシャレに変身させようと頑張ってみてはみたものの!

全く、本人がオシャレに目覚めない以上! 私が何をやっても無駄みたい!

でも? “私がピンチな時に必ず駆けつけてくれる彼が私は好き!”




『もぉ~T-シャツをズボンにインしないでよ~』

『あぁ!? 何が? なに?』

『カッコ悪いとかどうでもいい訳?』

『“見た目は俺はどうでもいいよ!”』

『“彼女が居るのに、、、?”』

『俺の中身が好きなんでしょ!』

『・・・まあ、そうだけど。』

『俺は寝ぐせがついてても気にしない男だよ!』

『なに? 自慢気に言ってんのよ!』

『だから俺の見た目に期待すんなって話だよ!』

『・・・あぁ、そう言う事か。でもさ? 顔はカッコいいと思うんだけどな。』

『えぇ!? 俺?』

『そう、眼鏡外して、前髪をこう、こんな風にしたら? ほら、カッコイイ!』

『“彼氏自慢みたいなやつ?”』

『自覚ないんでしょ! 本当にヒロム、カッコいいって!』

『はいはい、俺はそういうの関係ない人だから!』

『・・・まあ、他の女の子にヒロムを取られないんだったらそれでいいけど!』

『誰が俺みたいな奴、取るねん!』

『“ひょっとして、ヒロム? まだモテ期来てないの?”』

『はぁ? モテ期?』

『やっぱり~気にしなんだもんね! でもモテ期が来ても絶対に浮気と

かしないでよ! 私だけを見ててよね!』

『あぁ、分かってる。』

『それならいいんだけどな~』

『“本当に大丈夫だって、、、!”』

『・・・ううん、』





 *





・・・そんな事を言っていた日から、3ヶ月後!

まさか? “彼氏にモテ期到来!”

本当に私、どうしよう?



『ヒロムさん、ワタシと付き合いませんか?』

『ダメよ! わたしの方が、ヒロム君の事先に好きだったんだから!』

『“いやいや? 俺、彼女居るし!”』

『別れたらいいじゃん!』

『そうよ、ヒロム君にはもっとステキな女性ひとがお似合いよ!』

『俺の彼女バカにすんなよ!』

『ワタシだったら? 絶対にヒロムさんを幸せに出来る自信があるわ!』

『わたしもわたしも!』

『・・・・・・』




なんだか? 自分が付き合っている彼氏がモテるのも変な感じ!

“嬉しいような、少し寂しいような、複雑な感情が私を襲ってきたわ。”

でも? 相変わらず、彼氏のヒロムは何も変わってないというか?

寝ぐせも気にしないぐらいだから、こういう事も気にならないというか?

それが私は嬉しかったのだけど、、、。

彼は本当に浮気をしないのか? やっぱりそれが心配で......。



『今日は何処行く?』

『えぇ!?』

『先ずはコンビニに行こうぜー!』

『うん。』

『欲しいモノがあるなら、何でも買っていいからな!』

『・・・ううん。』

『じゃあ、いつもの公園に行こうか!』

『うん!』




何よ! いつものデートコースじゃない!

でもそれが私は嬉しかったんだな。



『“モテ期はどう?”』

『はぁ? 俺モテてる?』

『モテてるよ! 完全にモテ期到来じゃん!』

『“でも俺はいつものこの時間が一番好きだけどね!”』

『・・・ううん、私も!』

『俺はモテなくてもいいよ! 夏稀さえ俺の傍に居てくれさえすれば。』

『・・・ヒ、ヒロム!』

『俺にはやっぱり夏稀しか居ないから!』

『うん。』





私はしみじみ隣に居る彼の事が好きなんだと再確認したわ!

何にも変わらない彼が私は大好き!

寝ぐせがついてても、服がボロボロでも、私は彼がいい!

今日はそんな風に想えた一日だったの。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ