第八八話 本震
地球の表面部分では、プレートが動いている。このプレートが別のプレートにのめり込み、それによって溜まるひずみによって地震は起こる。
では、地震とはどのようなものなのだろうか。それはすなわち、縮んだバネが戻ろうとするようにプレートが動くことで生まれるエネルギーである。
プレートが動くと、その分エネルギーが発生する。それは揺れとなり、津波となって襲いかかる。だが、最近では弱いP波が早く到達することを利用して強いS波が来る前に知らせる「緊急地震速報」が使われるようになった。
地震が起きるとスマホなどにやってくるあの心臓に悪い音のことである。
さて、地震には前震、本震、余震というものがある。これらのうち、本震が一番大きい。
これらは前震→本震→余震の順で続く。前震→本震の期間は、2、3日〜数ヶ月まであり、余震に関しては何年も起こることだってある。
また、前震は無い場合もある。関東大震災などもその例の一つである。
ここで注意しておきたいのだが、前震が起きてもそれが前震なのかはわからないということだ。
大きな地震の前震なのか、小さな地震の本震なのかはその時は理解できない。だからこそ、そのような知識のない異世界の人たちが前震が終わったことでもう全て終わってしまったのだと思ってしまうのも仕方がないことなのかもしれない。
人は基本自分の目で見たものを一番信じる。だから百聞は一見にしかずという言葉もある。また、一度見たものを盲目的に信じることも多い。
何が言いたいのかというと、敵がいないから敵が来ないと思ってしまう。今回勝ったから次も勝つと思ってしまう。
そういった、「慢心」が生まれていくのだ。そしてそれは、大きな付け入るスキを生み出すーー
〜〜〜
《帝国皇帝》
やっと、やっと、準備が整った。これで、あとは初めのスイッチさえ押されれば全てが動き出す。
この私に更なる力が入ってくる未来が目に映る。素晴らしい。ふははは。
あの胡散臭い連中をも利用して躍進する。それこそが我が目的。まずは一つ目。さあ、戦いの時間だ。
「復活の儀を行え。最終までだ。」
「お、やっと〜か」「やったるんdie!」「ケケケケケ!」
こいつらも扱いが面倒だな。どこかで切り捨てねばならん。
《三人称》
クルトの村の、すぐ近く。封印の洞窟と呼ばれている場所に、ピエロの格好をした3人が集まった。そうして、何やら怪しげな模様を地面に描き、何かを唱えると、瞬間、大きな音が鳴り響いた。
そして、次の瞬間ーー
《ドルム》
フハハハハハハ!!素晴ラしイ!コノ力を使エバ最早怖イモノナド存在シナい!
今マデ私カら権力ヲ奪イ続ケタコトヲ後悔シテ死ネ!ソシテコノ私ガコノ世界を支配スルノダ!
そう高笑いしていたドルムは、次の瞬間に自分の胸から手が生えたのを見て一瞬思考を止めた。
そして、振り返り、自分の胴体を貫いている手の持ち主を見て、目を見開くことになる。
「ナ、何故ダ!何故オ前が裏切ルノダ!」
「ニヒヒヒヒ。私がここにいることがそんなにも不自然なのですかな?やれやれ。自分のお立場が理解できていないようだ。
あなたの体はすでに引き返せないところまで壊れているのですよ?おそらくご自慢の治癒魔法ももう使えないでしょう。」
「ナ、何ダト?ソンナ馬鹿ナ!」
ドルムは慌てて治癒魔法を行使しようとするが、発動しない。
「ニヒヒヒヒ。ダンタリオンの笛の力を過信しすぎですよ。いくら何でもあんな力を対価なしで使えるわけがないでしょう。」
「アノ説明ハ嘘ダッタノカ!」
「いえいえ。嘘ではありませんよ。全て本当のことを言いました。その通りちゃんと効果があったでしょう?私は尋ねられていない副作用のことまで言わなかっただけですから。」
「オ、オノレ……ビーブル……!コウナッタラ……」
「ん?な、何故ですか?理論上もう無理なはずなのに!?一体どういうーー
中途半端に区切りおって……こやつめ……
【次回予告】
と、とうとう始まってしまった……もうこの国は終わりじゃあ……!(とある村の老人視点)
次回 震王復活
【〜おわりに〜】
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次回更新は9月11日水曜日です。




