第八二話 シュミランとスライム
ピッキーは、植物である。それも、新種でありこの世界に彼(彼女?)しかいない植物である。
そのため、その生態には不明なことが多い。植物なので基本光合成さえすれば生きていける。肥料は成長のために必要なのであって、生きていくためだけなら別段光合成だけでも大丈夫である。
今日もお気に入りの日向ぼっこスポットで食事と睡眠を同時に摂るというニートが飛びついてきそうなことをやっているピッキーであったが、その時地中に張っている根の中から吸い込んだ水分に異変があった。
謎の、侵食された水だったのだ。そしてそれを吸い込んでしまったピッキーは、意識を失った。
クルトは、新しく配下に加えたシュミランの種族、「ラージスライム」についての説明をナビさんに受けていた。
スライムに関しては幾らかの種があり、
スライム→ラージスライム→スーパースライム→スライムロード→スライマー
と進化するらしい。スライマーは、人型をしており高度な知性を持つそうだ。
また、亜種として
ポイズンスライム
ファイアースライム
ウォータースライム
ウインドスライム
アーススライム
ダークスライム
ライトスライム
ヒーラースライム
マジックスライム
ディメンションスライム
タイムスライム
ポイズンスライム
メディスンスライム
ボムスライム
スライムナイト
ソードスライム
ダッシュスライム
メタルスライム
があるが、これでもまだ一部である。スライムの亜種は多く、それぞれ普通のスライムとは違った特性を持っている。
ただ、見た目はそう変わらないため「スライムにも亜種」という諺があったりする。意味は「弱そうに見えても実力を隠しているかもしれない」ということだそうだ。
さて、シュミランはノーマルのスライムらしくステータスもほとんどが200ほどである。簡単に言うと、運動嫌いの中学生と同じくらいの強さと言うことだ。
すなわち、弱い。脅威度もGランクであり、「油断しなければ勝てる」ランクである。と言うわけで、シュミランにはステンレスをたくさん食わせている。
ナビさんによればスライムは食べたものによって亜種になるらしい。そのため、魔力のみを食べて成長するノーマルスライムはかなりレアなのだとか。
で、ス剣レスの元にもなったこのステンレスはとても硬い。これを食べさせることでステンレススライム、通称ステライムを作れるのではないかと思って実験をしてみたのだ。
結果はまだわからないが、ナビさん曰く亜種になる兆しが見えているらしい。なお、亜種になると二度ともとの種に戻れないらしいので、今のうちに幾らか分裂してもらって収納の中に突っ込んでいる。
本人……本スライム曰く僕の魔力が美味しいらしいので、毎日あげてはいるのだが、亜種になってからはもう少し頻度が少なくて済むらしい。
無論美味しいのは変わらないのでたくさん欲しいらしいが、ナビさんにあまり食べさせすぎると危険だと言われているためやめておく。
さて、テイムした魔物には従魔証をつけなくてはならないが、いま政府はほとんど機能していない。
一応生徒会に話だけでも通しておこうかな?そうすればなんとかできるかもしれない。この学園はかなりの権力を持っている上に王都防衛での要になっている。
広さ的にここくらいしかなかったと言うのはあるけどね……
とりあえず、生徒会室に行こう。そう思って僕は立ち上がった。
【次回予告】
場所は移り変わり
次回 ドルムという人
【〜おわりに〜】
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次回更新は明日7月28日日曜日です。




