第七七話 対公国戦〜軍行〜
8月は更新できないかな……ちょっと家庭の都合がありまして……
その代わり新作の投稿を予定していますので、まあよければそちらを。
《山脈突破隊隊長視点》
はぁ。なんでこんな険しい山道を通らなければならないんだか。ここはただでさえ崖や岩などが多いのだが、その上種族進化を遂げた魔獣が跋扈している。
これはもう捨て駒にでもされたのかな。出発前の上司の言葉を思い出す。
『奴等は山脈のどちらかの端側から来るはずだ。だからお前たちが山脈を突破すれば公国の王都に直接攻め入ることができるということだ。よって、お前たちの任務は重大なものとなる。心してかかるように。』
ったく……確かに公国はほぼ全ての兵を出しているからこの人数でも王都を叩くことはできるだろうけど、それじゃ俺たちが戻れる可能性は1割弱といったところだ。そこんとこわかってないから偉い奴らは嫌なんだよ。はあ。
にしてもなんかあんまり魔物が出ないな。これはあれか?あの出発前に言われていた魔物よけの香りっていうやつか?そんなに臭うとは思わないんだけどなぁ。いやぁ、でもそれなら良かった。少なくともこの山を抜けるまでは大丈夫そうだ。
〜〜〜
《公国のとある兵士視点》
俺たちは今、敵国に向けて進軍している。兵糧なども帝国が出してくれたから、支配される前よりも俺たちとしてはありがたい。
何を隠そう俺たちは元々盗賊だったからな。だけどもこの間の戦争で公国が負けて、盗賊狩りが始まった。
狩られる前に傭兵として活動することでなんとか逃げたって寸法だよ。冒険者は強制依頼が嫌だかららならない。
さて、それにしても偉い奴らは何考えているんだか。帝国は能無しだっていうけど本当かもしれねえな。
敵側は向こうで万全の準備を整えて待っているんだろ?そんな状態でこんな長距離行軍しても倒されるだけじゃねーか。
あ、やっぱり周りの奴らもそう思ってるっぽいな。やる気がない。
これじゃあ今回の略奪には期待できねえかなぁ。戦争での略奪は簡単だから嬉しいのに。俺も帝国の方に雇われれば良かったのにあいつら俺の身なりを見ただけでつっかえしやがって。
へっ。確かに荒くれ者だけどよ。はあ。戦争のどさくさなら飯も女も取り放題なのにな。特に夫の帰りを待ってるやつとかが最高にイイんだが。
んお?なんかいるぞ?敵側かな。にしてはまだ早い気がするけどどうなんだ?
まあいいや。俺たちはただ目の前の敵を倒すことしか命令されてねえしな。相手の様子を見るか。
〜〜〜
《山脈北側軍》
この山脈は、南北に長細く位置しているため、必然的に軍を二手に分けることとなる。だが、山脈の向こう側はこちらより険しいため、明らかにこちらの方が楽だ。
長い戦いの歴史の上で砦も建てられており、守るのは比較的容易と言えた。だから、今回もそのまま守るだけである。
人数が低いというハンデはあるが、なんせ策らしい策を使わないあの帝国である。簡単に勝てるはずだ。
だが、油断は禁物である。部下の中にもこの戦いは楽に勝てると思っている奴が多いな。引き締めておかねばならぬ。
そう思って私は演説のための台に立った。
〜〜〜
《山脈南軍ホルケイル大将視点》
南側は、北側と比べて若干緩やかであるため、昔から軍が来ることが多い。だから必然的に私もここにくることとなる。
だからこの戦いで最も重要な山脈突破隊のところにはいけないのだ。彼等が作戦通りに行動してくれれば良いのだが。
少々人員に不安はあるものの、この策がうまくいけば僅かな損害で決着をつけられる。
頼むから上手くいってくれ。そう願いながら、私は軍を鼓舞するためにテントの外へとでた。
〜〜〜
《???視点》
いや〜。まさかここまで上手く運ぶとは。我が組合にこのような無理難題を注文された時は流石に焦りましたが、なんとかなったようですな。このまま上手くいけば今度こそかのお方の復活へと大きく前進するというもの。
あの者たちとは今後とも良い付き合いをするべきですな。
【次回予告】
王国軍の動きと、公国軍の動きは、様々な偶然が重なった……らしい。
次回 対公国戦〜決着(?)〜
【〜おわりに〜】
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次回更新は7月17日水曜日です。




