第七六話 対公国戦〜開戦〜
《作者のつぶやき》
やばいよ。戦争始まっちゃったよ。どうしよどうしよ。
それはともかく、もうちょっとで本章が終わりますよ。長かったなぁ(遠い目)
帝国軍が、ついに動き出した。この国を攻め滅ぼすべく進むその大軍勢は進みを三手に分けて王国へと突撃する。
一つは公国から
一つは帝国から直接
一つは援軍を警戒して教国付近を巡回する形で
それぞれが、万を超える強大な兵士を引き連れた軍であり、そこらの小国なぞ簡単に攻め落とすことができる。それが帝国がこの大陸のほとんどを支配できた理由と言っても過言ではなかった。
もちろん、他の国とてただ単に自分の国の寿命が縮まるのを手をこまねいて見ていたわけではない。
だがしかし、対策ができなかったのだ。帝国の兵士はまるで人間とは思えないほどに強く、対応することが到底できないほどだった。
そうして、幾つもの国を屠ってきた南大陸最強の軍がいま、行軍の地響きを隠すこともなく轟かせながら、王国に牙を剥く。
〜〜〜
「こちらは3万の軍勢が来ているのだ。ただ単に守るわけにはいかないであろう。」
「うむ。こちらには8000しかいない。何かしらの策が必要であろう。」
ここは、対アラムスタ公国の戦線である。統率者たちは会議を行なっていた。
「ホルケイル殿、貴殿は如何にお考えで?」
ホルケイル大将は、この場での総責任者である。アラムスタ公国戦を引き受ける重鎮で、あのアムド総将の直属の部下でもある。
「公国は未だ従属という形になっている。草(現地永住型スパイ)によれば従属中の国には帝国のような精強な兵士を作る術を教えていないらしい。
完全に臣従していないなら裏切られる可能性があるからだろう。だから、この相手はまだ楽な方なのだ。
恐らくこっちの軍を割くつもりだろう。帝国の考えることなぞたかが知れておるがな。単純だからこそ無視できん。まあわからない策よりはよっぽどましだが。」
「やはりそうですか……」
「だとすればいち早くこちらを片付けて向こうの側に合流すれば良いのでは?」
「いや、それもいいのだが後続が来ると厄介だ。なんとかして敵を倒したい。
そこでだ。この谷に敵を誘導するのはどうだろうか。」
王国と公国の間にはそこそこ険しめな山脈があった。山中には超絶的な力を手に入れた魔物が跋扈しており、ここが事実上の国境となっていた。
「この谷に?くるわけがなかろう。今までの記録でもここを越えて戦ったという記録はないのだぞ。」
「だからだ。軍を二手に分け少数精鋭の部隊でここを突破する。優秀な冒険者を連れていれば突破できるはずだ。
そもそも今までここを突破できなかったのは武具の性能が大きい。だがしかし最近新しい武具が流行り始めた。ウィンクル商会だったか、あの『連射式クロスボウ』は久々に唸らされた。
それに軽くて強靭な金属も市場に回り始めた。これなら通り抜けるくらいなら問題あるまい。
さらにいうならば、ここを通り抜けることで公国の王都へ直接攻め入ることができる。
一泡吹かせてやれるのだぞ?」
言わずもがな、クルトが作り出したさまざまな合金の話である。最近クルトは寝る前に商会員から受けた発注を創るだけになっているが、実は軍に目をつけられるレベルだったらしい。
まあ、あきらかにオーパーツであり、未来の考古学者の悩みの種となるだろうが。
「な、なるほど……それでは我らのうち精鋭100をそちらへ向かわせましょう。残りで山の端を塞げば良いでしょう。」
「うむ。その方針で動くように。」
その後、幾らかの打ち合わせをして軍議は終わった。
〜〜〜
「ヒヒヒヒ。ハハハハハハハ!やった!やったぞ!やはりあやつの持ってきた品に間違いはなかった!この悪魔の笛を使えば我ガこの大陸を支配することも可能であろう!ハハハハハハハ!ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ八ハハハハハハハハハハハハハハ!」
【次回予告】
そして、各部隊が動き出した。
次回 対公国戦〜軍行〜
【〜おわりに〜】
今日も「キョウ運」をお読みいただきましてありがとうございます。
下にスクロールしたところにある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎をタップしたり、右下にあるいいねボタンを押したりしてくれると作者のやる気が上がります。
また、ご意見、ご感想、誤字脱字報告など受け付けておりますのでなんでもお気軽に書いてください。
次回更新は7月14日日曜日です。




