第七四話 念話を使えるもの
《作者のつぶやき》
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《え、えーと、あなたは?》
いきなり止めろと言われても襲われてるし……襲われて……あれ?スライムこっちに来ないな。
《い、今から姿を現すけど攻撃しないでね……?》
そう言って現れたのは、
ーー1匹の大きなスライムだった。
え?スライム?待って待って。確かにナビさんは「人間」は念話を使えないって言っていたけど……
魔物は使えるの?それってどう言う……
《な、ナビさん?魔物は念話を使えるのに人間は使えないの?》
ナビ:説明。人間は、長い歴史の中で様々な情報伝達能力を手に入れてきました。念話は言葉を届けるだけです。その人の表情までは伝わりません。また、音声なため手紙などとは違い筆跡にも現れません。
そのため、長い歴史の中で人間の念話能力は退化し、今では誰も使えないような状態になっています。
まじかー。人間退化してんのかー。
それはともかく、この子どうしよう。
《一応聞くけど、なんでここにいるの?》
《えっと……元々いたところから追い出されちゃってここにきたんだ。でもここは魔力が合わないと言うかなんと言うか……
キミの魔力は不思議な波長をしているんだ。よければ連れて行って欲しいんだけど……
あ、周りのスライムはボクの魔力でできたやつだから、ボクの配下みたいなものかな。》
うーん。そうかー。悪いやつではなさそうなんだけどなぁ。でもこの大きさだからなぁ。
《小さくなれる?》
《えーっと、えいっ!》
その途端、みるみるこのスライムは縮んでいき、とうとう他のスライムと同じくらいになった。そして、次にすべてのスライムが合体したのだ。
《これでどう?》
《あ、いいね。これなら大丈夫だよ。》
それにしても昔っから僕の周りに魔物が集まってきていたのはそう言うことだったのか。
ん?でも村の周りの魔物たちは僕に対する殺意がカンストしてたような……?
ナビ:報告。対象の解析が完了しました。種族名・ラージスライム。個体名・なし。出身地・リートロドル王国南西部です。
南西部かぁ。僕の村がある方だなぁ。あ、ひょっとしてあの帰らずの洞窟の中にいたスライムと関係があるんじゃあ?
《ねぇ、ところで帰らずの洞窟って知ってる?》
《帰らずの洞窟?知らないなぁ。ごめん。聞いたこともないよ。》
そうか。やっぱり思い過ごしかな。南西部は結構未開地帯が多いし。
《ところで名前ないならつけてあげるよ。》
《え?ほんと?いいの?》
《そりゃあ、ねえ。》
なんせピッキーも名前持ちだから1人だけないとなると可哀想じゃん。
《そうだなぁ、シュミランとかどう?》
《シュミラン……うん!ありがとう!》
そうして、新たにスライムの配下が生まれた。
【次回予告】
シェイクキングとは。
次回 シェイクキングの歩んだ道
【〜おわりに〜】
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次回更新は7月10日水曜日です。




