第六九話 帰還
切符
ポーパノイド→王都
150Ⓜ︎(子供) リートロドル交通
なんてね。
ボルグ先生とパルマ先生は帰ることになった。合宿はあと数日残っていたのだが、切り上げである。
「大丈夫かしら……戦争なんてここしばらくなかったのに……」
そうなのだ。この国はそう大した特徴はないものの何故か生き残っていた。
曰く、昔戦争が起きてすわ壊滅かと言う時。夜中に大きな音がしたかと思うと、敵軍の陣が破壊されていたのだ。そして、地面には大きな穴が開いていたとかなんとか。
シルフィード海洋国の前身の国と戦った時にも、海からの攻撃に苦戦していたが、突如海が荒れ、敵軍の船が多数沈んだらしい。
元寇かな?
とまあそんな感じで、「リートロドル王国には手を出すな」と言うのが周辺国の暗黙の了解らしい。この大陸で最も古くから続く国でもあるしね。
ところが何故か帝国が攻めてきた。一体どう言うことなのか……
《なあナビさん、何か知らないか?》
ナビ:考察。歴史文献などの情報と照らし合わせた結果、過去の出来事は何かしらの魔獣が関わっているものと推測できます。
よって、魔獣対策を行えばこの国への侵攻も可能と思われます。
まじか。じゃあこの国には神獣みたいなやつがいるのかなぁ?
ともかく、一度王都に戻ろう。国王が暗殺されたと聞いて、ヨーガンは弱々しげだった。
僕は会ったことはないけどヨーガンの父なわけだからなぁ。
さて、そんなこんなで王都に帰ってきたのだが、そこでは暴動が起きていた。
戦争と国王の暗殺が重なったことにより国民たちの不安が高まったらしい。
革命か?革命フラグなのか?
正直それはやめてほしい。革命が起こったらヨーガンがどうなるかわかったものじゃない。仲間を勝手に取られるわけにはいかんのよ。
ヨーガンの顔パスで王宮は入る。
するとすぐに宰相が飛んでやってきた。
「ヨーガン王子、こちらへ。」
最小に案内されたところには、国王の遺体が安置されていた。首を綺麗に掻き切られていたのだ。こうもスパッと切るなんて一体何者だ?
「そばにいた護衛も同じように切られておりました。あの者は冒険者相当でZランクはあったのですが……」
へ?それまじ?ボルグ先生達と一緒じゃん。
て言うかZランクをこんな風に?パネェっすよ?
《ナビさん、どう捉える?》
ナビ:推測。帝国側が想定以上の戦力を保持していると見られます。そのようなことが原因で、戦争に踏み切ったのでしょう。
むむむむむ。帝国の戦力ねぇ。気になるな。
って、それどころじゃない。ヨーガンがいまにも泣きそうである。
「ロック、エリン、サラ。ちょっとこっちに。話しておきたいことがある」
他の人を連れて別の部屋に行く。僕は気遣いができる男だからね。
「なあよ。それにしても誰が犯人なんだ?クルト分かるか?」
「いや、全くわからないんだ。Zランク護衛を気取られずに殺すなんてできるやつが思いつかない。」
「不思議ねぇ。私たちが今まで見た人と関係あるのかしら。」
「ニャー……。そう言えばあのピエロ達はどうニャの?ニャンか怪しい気がしたニャ。」
「そう言えばあいつらもいたな……うーん。」
《ナビさん、関係あるのかな?》
ナビ:考察。不確定情報が多すぎるため、結論を出すことに失敗しました。
ダメか〜。一体誰なんだろう。犯人は。
読書の秋、運動の秋と呼ばれる秋は、今年は戦争の秋となる。紅葉の赤ではなく、血の赤がじわじわと染み込み始めていた。
それによる歪みは、溜まっていくばかりである。
【次回予告】
学園だ!暇だ!なんか来た!
次回 生徒会
【〜おわりに〜】
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次回更新は6月28日金曜日です。




