第六七話 教国の思惑
《作者のつぶやき》
戦争起こして秋へと行くよ〜!
ここは神聖ニューテロイド教国。国都のニューテロイムにある中央神殿の奥、枢密卿以上でなければ入ることすらできない通称・秘の間と呼ばれるところである。
そこには、教皇であるニューテロイド1516世と、準教皇2人、枢密長5人の計8人がいた。
ここで、この世界の宗教について話しておこう。この世界で広く信じられているのがニューテル教である。6000年以上続く歴史ある宗教だが、なまじ昔からある宗教なだけ分流も多い。
そこで、彼らは自分たちのことを「ニューテル正統派」と名乗ることで差別化を図っているのだ。
主に民の救済などを行なっており、避難訓練などもこの人たちが担当している。
シェイクキングが復活しかけた時の避難誘導を行う担当だったのもここの人たちである。
ところで、他にも宗教はあるっちゃある。とは言ってもそう有名ではなく、ただ単に金儲けとして信者を集めることくらいしかしない宗教がほとんどである。
なぜなら、ニューテル教が崇める「神」が実際に存在することがわかっているからだ。
その神は、女神アポロンと言う。当然だが、あの残念な主神ではない。
たまに神託を出しているらしいが、一部は捏造だとかなんだとか……
また、ニューテル教の教えでは、月の神を邪神として魔族やダークエルフ、ダワーフ、魔人、魔物を敵としている。
なお、月の女神の名前は知られていない。
〜〜〜〜
さて、そんな秘密の間では緊急会議が行われていた。
「ふーむ。どう思う。リーゼルよ。」
そう言うのは教皇であるニューテロイド1516世である。まだ若々しく、それでいて目に深い光を湛えた人物であった。
「はっ。当然同盟国であるリートロドルを助けるとして、帝国の動きですが、やや気になります。何かしらの策があると見て良いかと。」
そう答えるのは準教皇、ラーゼルだ。傀儡を防ぐため2人いる準教皇のうちの1人で、とーっても信心深い。元は農民だったが、38歳と言う若さでこの地位まで上り詰めた真の天才である。
なお、才能は無しだと言うのだから末恐ろしい。天は二物を与えないと考えれば納得できるのかもしれないが。
「ふぅむ。だとしたらことさら敵対は悪手であるように思えるのですが?」
嫌味たっぷりに行ってくるのはこれぞ生臭坊主という感じのもう1人の準教皇、オルビスである。
準教皇は教皇によって決められるのだが、前教皇(生臭)の最後の頼みとあってこの男を落とせなかったのだ。すでに86歳と高齢なのもあってさほど気にされていない。
「そうだのう。確かにその通りじゃ。だがもし帝国に味方したとしてその先は?破滅なだけじゃ。帝国はニューテル教を信じておらん。独自の国教を持っておる。
それで人がついてくるのは不思議なことじゃが……
少なくともあの国に協力することはあり得ぬて。臣従を迫られ、家畜のように扱われるだけじゃ。」
教皇が結論を下す。
「し、しかしそんなものはただの民衆でしょう!」
「くどいぞオルビス。今回はリートロドルに味方すべきじゃ。こちらが倒れたら次は自分と分かっているだろうしあの船乗りたちも下手は打たんて。」
なお、5人いる枢密長はここでは発言が許されていない。許可があった時に意見を提示したりするだけで、あとは議事録の作成である。
5人で行うことで、間違うことは限りなくゼロになるという考えだ。それだけこの会議が重要視されているということでもある。
そうして、教国は王国の味方をすることを決めた。日本でならツクツクホーシが鳴くであろう、晩夏のことである。
【次回予告】
カメラ(作者)はその瞬間を捉えていた。
次回 国王暗殺
【〜おわりに〜】
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次回更新は6月23日日曜日です。




