第六五話 帝国の思惑
この世界には全部で4つの大陸が存在する。それぞれ名前はついていないが、北大陸、東大陸、南大陸、西大陸と呼ばれている。
このうち、北大陸と東大陸を暗黒神が支配しており、南大陸と西大陸を女神が支配している。
そして、南大陸北西部の海岸に面した国が、ここリートロドル王国である。
リートロドル王国が面している国は4つあり、シルフィード海洋国、メイグル帝国、神聖ニューテロイド教国、アラムスタ公国がある。
また、アラムスタ公国はメイグル帝国の属国である。
この中で今回攻撃を仕掛けてきたのはアラムスタ公国とメイグル帝国の2つである。アラムスタ公国は属国なので、実質メイグル帝国ひとつだ。
大変そーだなー。とは言っても僕たちはまだ子供だし関係ないよね。
そうなのだ。この国では10歳未満児童のの軍事的利用は禁止されている。冒険者などの自発的に動くものならまだしも、だ。
まあ大丈夫だろう。何を考えて帝国が攻めてきたのかはわからんけど、こっちは神聖ニューテロイド教国と同盟を結んでいる。
まあまず負けることはあるまい。最近教国は動きが活発化しているらしいしね。
ボルグ先生とパルマ先生は一応国家公務員なので、今回の戦争に駆り出されるらしい。だから少し予定よりは早いけども合宿は終わりだ。
また里帰りでもしようかな?
その戦いが、どれだけ影響をもたらすことになるのか、その時はまだ知らなかった。
そのことがこの結末にどう関わってくるのかは、まだわからない。
〜〜〜〜
ここはメイグル帝国の中枢である。皇帝と暗部の長が密談をしていた。
「で、どうなのだ。彼の国に存在している厄災とやらは。」
「はっ。これまでに3つの存在を確認しております。」
「ふむ。そうか。彼の国が封印したのは1つと聞いてあるからあとは自然発生なのか?まあ良い。
では手筈通りあの地を荒らし、そこに厄災を解き放つことで彼の国を完全に滅する。
我が国には厄災から身を守るすべがある。厄災を海洋国や教国の方へ追いやり叩き潰せば悲願の大陸の統一が叶うのだ。」
「ええ。その日を楽しみにしております我らが主よ。」
「魔族どもの動きが鈍っておる今が好機。本来ならば復活させて国を荒らした後に我らが救いの手を差し伸べるつもりであったが何者かの邪魔が入ったらしいしな。そうなのであろう?」
「さすがボス!わかってるジャーン。そうだよ、その通り。あの忌々しい奴等め。こっちの計画を台無しにしてくれたからね。」
そうして現れたのは、青い仮面を被ったピエロだった。彼等は、この国と契約中なのである。
それを見て、暗部の長は戦慄した。全く気配が読めなかったのだ。この自分が。その存在に少しも気づかなかったのだ。まさに末恐ろしい。
暗部の長は、暗部を鍛え直す決意をした。
「まあ良いだろう。少し時間が空いたからこそまだあの国に伝説の封印術師がいたことがつかめたのだ。一体どれほど生きているというのか……
なんとしてでもかの封印術師を殺すかもしくは封印術を使えなくしてしまえ。封印を阻止するのだ。」
「アイアイサー!それじゃあ行ってくるね〜」
帝国の目的はただひとつ。封印術師を封印することだ。とにかく、封印できないようにすれば生死は問わない。そうして、王国を殲滅して返す刀で教国と海洋国を倒し、悲願の大陸統一を果たすのが目的なのだ。
また、海洋国の海産物は絶品で、それを手に入れたいと思っているのも今回の侵攻の理由でもあった。
今まではなぜか勝てなかったのだが、「厄災」を利用する手段がついた上に謎の組織との契約も取り付けた。
なんか胡散臭いが、仕事はきちんとしてくれるだろう。あえて分かりやすいように契約不履行があった時にそれを宣伝するような仕掛けを作っておいた。
奴らも馬鹿じゃあるまいて。
かくして、戦いの舞台は次第に整えられていく。
【次回予告】
そのころ、属国、公国内で。
次回 公国の思惑
【〜おわりに〜】
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次回更新は6月19日水曜日です。




