第七話 ガキ大将
ちょっと長めです。
さてさて、僕は5歳になる。今年は神眼の儀がある年だ。
今のステータスは
【名前】 クルト
【種族】 人間
【年齢】 5歳
【才能】 創造
【レベル】 7
【経験値】 0/70
【体力】 2600/2600
【スタミナ】 2600/2600
【魔力】 4160/4160
【スピード】 2600
【攻撃力】 2080
【知力】 3900
【防御力】 2080
【運】 ∞
【スキル】
キョウ運、自動回復、???、ステータス改ざん、鑑定、魔法適正、収納、探索魔法
【称号】
転生者、神に認められた者、運命神の加護
【元素】 【レベル】8 【経験値】300/800
【18族】 【レベル】5 【経験値】20/500
【17族】 【レベル】8 【経験値】650/800
【16族】 【レベル】6 【経験値】500/600
【15族】 【レベル】4 【経験値】240/400
【14族】 【レベル】3 【経験値】60/300
【13族】 【レベル】3 【経験値】100/300
【12族】 【レベル】2 【経験値】50/200
【11族】 【レベル】1 【経験値】0/100
創造は、超進化を遂げた。順に行こう。
まずは16族。酸素の生成が可能となった。また、硫黄を使った漂白剤である二酸化硫黄も作成ができる。
同時に創造することで化合物を作れるとは思わなかったよ。
15族。窒素やリンの生産が可能になり、麻酔薬の一酸化二窒素(笑気ガス)、乾燥剤の十酸化四リンの再生も可能になった。水素を除く気体元素が出揃った。
14族。炭素、ケイ素、スズ、鉛が登場。
ガラスとして使える二酸化ケイ素、冷却剤のドライアイス(二酸化炭素)、筆記用の黒鉛。
そして、ダイヤモンドまで。炭素の登場でできることも広がった。燃料としても抜群だ。
13族。アルミニウムが出たことにより、保温性が増した。寒いところとかに巻くとこれがあったかいんだよ。
さらにアルミニウムを塩素水から取れる塩酸に突っ込むことで、水素を作成した。
これによってアンモニアの生成が可能となり、肥料を作成。
畑に巻くことによって大幅な収穫効率アップに成功した。
12族。亜鉛・水銀が登場。
11族。金、銀、銅が出揃い、塩酸に亜鉛と銅をぶっさすことで原始的な電池を作成。
電気の生成を可能とした。
これらによって、かなり村の暮らしは豊かになった。
また、レベルが上がってできることは以下の通りである。
レベル1 なし
レベル2 魔力消費量減少
レベル3 量の微調整が可能に
レベル4 創造したものの出現範囲 目の前→半径2m以内の空間
レベル5 創造した物の遠隔移動が可能に(やや大雑把)
レベル6 創造したものの出現範囲 半径5m以内の空間
レベル7 固体・液体・気体の変化が可能に
レベル8 創造したものの出現範囲 半径10m以内の空間
創造したものを開ける範囲が広がったのは大きい。遠くから色々とすることができるのだ。
また、固体や液体が変わっても温度が変わるわけではない。水銀・固体(常温)とか酸素・固体(常温)とかである。初めて使った時にはそれはもう驚いた。
どうもと言うか、やっぱりと言うか、物理法則が違うみたいだね。
そして今、何かおかしい。昨日からずっとつけられている。そこで、こないだ手に入れた探索魔法を使ってみる。
探索魔法を使うと、レーダーのような円の画面がでてきて、周囲の人や物の様子を文字で表してくれている。さっきからずっと後ろにいるのは同じ村の住人で同い年のロックだった。
「ロックじゃないか。こんなところで何してるんだ?」
「え?なんでみつかった……?」
「で、どうしたんだい?君の家は向こうだよ?」
「まいごになったんじゃねえよ!」
「じゃあ何してるのさ。」
「……おまえがきらいなんだよ!」
「?」
「おまえだけ、へんなおやつたべててずるいんだよ!」
「! な、なんでおやつを食べてるのがバレたんだ?」
「すでにみんなきづいてるよ。クルトがへんなおかしたべてるって。」
「まじか……」
うなだれる僕。実は気づいてしまったのだ。食料の主要分は酸素、水素、窒素、炭素で構成されている。なので、これで美味しいものが作れないかと弄っていたらなんかいいのができたのだ。
ミネラルとしてリン、硫黄、塩素を適当に加えている。
適当っていい感じにっていう意味だよ!
美味しいし腹持ちも良かったんだかなぁ。
「おい、くると!おまえはおれのこぶんになれ!」
「え?やだ。」
「ならないならぶんなぐるぞ!」
どこのガキ大将だよ。いやガキ大将なんだけどさ。
「やだよ。そんなことなら僕帰るね。あ、後をつけてこないこと。」
「にげるのか!」
イラッ。誰が逃げるだって?人を弱虫みたいに言いやがって。
これは少しお灸を据えてやりますか。
はいソコ、大人気ないとか言わない。今僕は子供なのだ。未成年は法で裁かれないしね。(権利の濫用?)
「それじゃあしょうがない。僕と戦って勝ったらいいよ。」
僕のレベルはすでに7である。レベルのことも考えずに生活している奴よりも少しは高いはずだ。
ところで世の中の5歳ってこんな発言するんですかね。あ、僕はノーカンよ。見た目は子供、中身は大人とは僕のこと。
一応ロックも確認してみる。
スキル「鑑定」を発動
鑑定結果
【名前】 ロック
【種族】 人間
【年齢】 5歳
【才能】 騎帝
【レベル】 3
【経験値】 10/30
【体力】 146/146
【スタミナ】 85/85
【魔力】 68/68
【スピード】 85
【攻撃力】 117
【知力】 128
【防御力】 68
【運】 90
【スキル】
乗馬、剣術、突進
【称号】
人馬同体
…
……
………
よっわ。
いや弱すぎない?これ僕のパンチ一発で死ぬかもしれないレベルだよ?
この世界の騎士にはランクがあり、低い方から順に
騎兵、騎士、騎師、騎将、騎人、騎聖、騎王、騎帝、亜騎神、騎神
があるらしい。それでもこんなに弱いのはまだレベルが少ないからだろうか。
さて、それはともかく、これでは僕が攻撃することはできない。
仕方ないので避けることに専念しよう。
「おらおらおら!いくぜ!」
ロックは攻撃力が高めだ。
が、当たらなければどうと言うことはない!
ステータス的に桁違い(字面通り)なんですよ。
ゲームにおいてはステータスが絶対である。後スキルとかその他諸々。この世界はなんとなくゲームっぽいので格の違いというやつを見せつけられるのです。
ひょひょいのひょい〜
いや〜止まって見えるな〜
なんていってるけど結構ギリギリだね。ステに差があるから当たらないけどかなり怖いよ。
「あああ!なんであたらねーんだよ!」
そうしているうちにロックのスタミナが切れてきた。
そして、僕は一度も攻撃せずに勝つことに成功したのだった。
【〜おわりに〜】
今日も「キョウ運」をお読みいただきましてありがとうございます。
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次回更新は12月17日日曜日です。