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"キョウ"運異世界創造誌  作者: up down
第2章 学園編1 揺れ動く1年生
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第五四話 運動会の開始

 とうとう運動会の日がやってきた。生徒会長が選手宣誓をする。


「私たちは、精一杯努力し、正々堂々と勝負することを誓います!」


 それが合図になったのか、会場から歓声と拍手が上がる。そして、いよいよ運動会が始まった。


 最初は僕たち1年生からである。玉入れはナビさんに補助してもらえばどれだけ適当に投げても入るし、綱引きはただ単に引っ張るだけでいい。

 腕力と攻撃力が密接に結びついていることがこの世界の常識らしいしね。

 かけっこもそうだ。ステータスが表示されなくなった現状、僕に勝てる相手はいない。


 そうして、特に何も起こらず僕のチームが全競技一位で通過した。ちなみに、チームは各寮が大体均等になるようにわかられているため、アルティメッターの他のメンバーとは別行動である。



 そして、2年生〜4年生がおわり、いよいよ高学年の模擬戦が始まった。



 1学年200人ほどいるので全て今日することはできない。今日は予選だけである。運動会が日を跨ぐなんて地球じゃ考えられないことだ。


 予選によって1学年16人まで絞られる。予選は10チームに分けてのバトルロワイヤル形式で各チームで1位通過した10人と審査員の決めた敗者復活で6人が上がってくる。

 翌日にその16人でトーナメントをするのだ。


 まずはAチームの20人である。


 ここでは、戦いが始まるやすぐに1人の女の子に向かって他の人が攻撃を仕掛けた。鑑定するとレベルが30を超える人がいた。いやいや、10歳だよね?

 レベル30というのは、大体40歳くらいまで修行をした人がたどり着く。


 うちのお母さんは28歳でレベル35、しかも非戦闘職なのにという状態だが、あれは超位技能(エクストラスキル)地図(マップ)を手に入れられたからである。

 あのスキルは一度通ったところが自動的にマッピングされ、マッピングしてある場所の大体の情報がわかるというぶっ壊れスキルだった。

 それによって魔物の位置を把握し安全マージンを取りながらレベリングをしたのだ。薬草採集のついでに。

 自分の近くだったら詳細な情報までわかるので、かくれんぼでは絶対に勝てない。あれは反則だ……

 当時はナビさんもいなかったのでどうやって誤魔化すか必死に考えた。


 そんな話はともかく、その周りに他の人が群がる。他の人のレベルは15と年齢に応じたレベルだった。これは決まったか……と思ったのだが、なんと彼女、その場にとどまると全ての攻撃をきっちり跳ね返し敵を一網打尽にしたのである。

 鑑定結果では盾将とでていた。それなりに強いが、平均的なレベルである。一体なにが?と思っているとナビさんが教えてくれた。


《解説。個体名・ハルネがもつ固有技能(ユニークスキル)【増反射】の効果です。発動中は攻撃を全て3倍にして跳ね返します。

 ただし、攻撃が当たる瞬間に的確に跳ね返さなければならないため、使用難易度が高いです。

 周囲がタイミングをずらして攻撃することで硬直状態へ当てようとしたのでしょうが、スキルが発動する前に次のスキルの発動準備をしておくという方法で乗り切りました。》


 す、すごい。固有技能(ユニークスキル)とは神が気まぐれでつけるというスキルである。そのスキルは歴史を見渡してもその人しか持つことがない唯一無二のスキルなのだ。そしてそれを使いこなすのも凄い。身の丈に合わぬ力は自らを滅ぼす。大変だよなぁ。


 運動会の最後には各学年での1位〜3位同士の対決がある。バトルロワイヤル方式で戦い、下級生に上級生の味を見せる的なやつで使うのだ。僕が5年生になるころに彼女は9年生となっている。すなわち戦う可能性があるということ。これは何かしらの対策を考えなければなるまい。


 そうして、運動会は進んでいく。影の陰謀に気付かぬまま……

【次回予告】

まだまだ、強者がいるようだ。


次回 運動会の予選


【〜おわりに〜】

今日も「キョウ運」をお読みいただきましてありがとうございます。


下にスクロールしたところにある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎をタップしたり、右下にあるいいねボタンを押したりしてくれると作者のやる気が上がります。


また、ご意見、ご感想、誤字脱字報告など受け付けておりますのでなんでもお気軽に書いてください。


次回更新は5月17日金曜日です。

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