第四九話 テミス商会衰退計画
まず第一に、どうやって潰すかを考える必要がある。
とりあえず、情報を使って国に潰してもらうというのが一つ。または、経済的に潰すというのが一つ。
どちらにするかである。ナビさんによれば、国に潰してもらう場合、揉み消される可能性があるということだ。
メルボーン侯爵の妻は現国王の姪である。ヨーガン経由で知らせればなんとかなるかもしれないが、司法を担当しているのが現国王の兄、つまりメルボーンの義父である。罪が減らされては面白くない。
また、テミス商会に直接的に攻撃できないというのがある。あれは大商会なので、後ろ盾がいなくなったくらいで潰れるほど柔ではない。
なので、妨害工作を全て撃退した上で相手に妨害を仕掛ける。ちなみに、妨害行為は法で厳密に定まっておらず、グレーゾーンである。
まず、ウィンクル商会についてだ。この商会は、僕の知識を使って作った地球の商品を売っている。また、作成地は僕の作った亜空間なので他の商会には真似できない。
従業員は売り子専門なのだ。ナビさんに頼めば半自動的に大量に作ってくれるからね。
あ、ゆくゆくはこの世界のみで大量生産できるようにするよ。僕がいなくなってからどうするの。
ただ信頼が足りていないというだけである。
そこで、彼らが妨害するのは僕の亜空間から店に運び入れる時か店で売り出す時のどちらかである。
運び入れる時は空間に作ったトンネルを通っていくので問題がないが、売っている途中に乱入してくるのだ。犯罪にならないギリギリを攻めてくる。例えば店の従業員にぶつかり、その勢いで倒れた従業員が商品をダメにしたりしてしまうのだ。うっかりぶつかっただけであり、実際に壊したのは従業員だと言われてしまう。
そこで、ガードマンを雇った。今までは大して深く考えていなかった。というのも従業員たちが気を使わせまいとしていたのだ。この機に報告・連絡・相談を徹底させようと思う。
それで対策はできた。次はこちらが仕掛ける番である。やられたらやり返す。正当防衛であり、バレなければ犯罪ではない。それを前世で痛感したんだよ。攻撃するからには攻撃される覚悟が必要ってもんだ。文句ないよね?
私罪は悪いことじゃないんだよ。だって法律も国家が勝手に決めたことじゃん。理論上自衛隊&警察相手に勝てるなら日本の言うことを聞かなくても良くなる。
つまり、この世は弱肉強食であるということだ。
まず、強面のおっさんによって定期的にテミス商会の前を通らせる。これによって若い人は入るのを躊躇う。
さらに、知鼠で手に入れたテミス商会の悪い噂を広める。
これによって、テミス商会の顧客はどんどん減っていく。
……かなり悪どいことをしているような気はするが、法があっても特に問題はない。
もう一度言うが、法とは国が絶対的な力を持っているからこそ初めて力を発揮するものであり、国に縛られないような強さを持つものは裁けないのである。
その場合はギルドがなんとかする。そうして協力関係を気づいているのだ。妨害は受けられる方が悪いというのが常識なのである。
そして、テミス商会の衰えが始まった。
【次回予告】
次回
【〜おわりに〜】
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次回更新は5月3日金曜日です。




