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"キョウ"運異世界創造誌  作者: up down
第2章 学園編1 揺れ動く1年生
50/102

第四六話 ゴブリン・スタンピード 〜結末〜

50部分目です。

    スタンピードが止まった


 どう言うことだ。彼らはそう思い、困惑した。別に彼らはスタンピードの結末がどちらに転んでも良かったのだ。

 人間が負ければそれによって集まる大量の魂を用いて配下を進化させ、人間が勝てばゴブリン側の魂で配下を進化させるだけである。

 どっちにしろ魂は使えるのだ。できれば人間の方がいいが、ゴブリンが勝つと基盤の王都がメチャクチャになるので、どっちもどっちと言ったところだった。

 ところが、何故かスタンピードが瓦解。ゴブリンは散り散りになり魂はほとんど集まらなかった。もう一度起こすわけにもいかない。このために様々な人が力を注いでいるのだ。

 せっかくいい駒を手に入れたのに……


 かくて、この部の動きは、一時停止する。

〜〜〜〜

 チィ。と彼は舌打ちをする。彼は革新派の中でもかなり上位に位置していた。スタンピードを起こすと奴らが言った時は慌てたが、そこに上手く敵対派閥のものを組み込めた。これで保守派を完膚なきまでに潰せると踏んだのだが……何故か撃退してしまった。

 有り得ない。そう思ってしまう。なんせゴブリンどもがいくら弱いとはいえ、2万の軍勢なのだ。蹂躙されるはずだったのに。

 おかげで奴らは王都を魔物から守ったものだと表彰されるだろう。こんなことなら味方のものを少しでも入れておくべきだったか。油断した……


〜〜〜〜

 冗談だろ?と言いたい。過去に類を見ないZランクスタンピードが起きたと聞いた時にはそろそろ俺の命も危ないかと思った。

 ここが墓場かと思ったのだが……いきなりゴブリンたちの動きがおかしくなり、急に逃げ出したのだ。簡単に仕留めることができた。

 俺にはわかる。あれは統率者が倒れた時に見られる動きだ。つまりゴブリンロード以上の強者が倒れたと言うのか?いったいどのような手段で?


ーー流石に隕石には逆らえない。なんせ何万キロと言う高さから落ちてくるのだ。「1/2mv^2」と言うやつである。


 冒険者、それも熟練であるほど彼のようにこの状況を理解できる。いや、理解できてしまう。何も知らずに「終わってよかった」などと言っている新米がどれだけ羨ましいか……

〜〜〜〜


 なんか終わったみたいだな。やっぱり隕石はやりすぎだったかな?まあいいや。ゴブリンなんて美味しくもないのはおいといてさっさと帰ろう。


「おーし。終わったみたいだし僕たちは帰ろうか。」


「そうだね……なんか変な動きをしていたみたいだけど……大丈夫かしら……?」


「そんなこと気にしなくていいじゃんかよ。俺は早く飯が食いてえ。」

 ロックは何もわかってないな。


「ありえない……あの動きはまさか……」

 ヨーガンは気づいてしまったようだ。

 さすが。優等生は違うね。将来王族として軍を率いることもあるだろうしそう言った知識は大事なのかな?


 何はともあれ、僕たちは帰る用意を進めた。


〜〜〜〜

 神の思し召しだ。奇跡が起きたのだ。アムド大将はそう信心深いわけではない。しかし、そうとしか思えないのもまた事実なのだ。

 彼は少しの見逃しもなく全体を把握していた。オリジナルスキル【俯瞰図(ウノメタカノメ)】によるものだ。それによると、敵の大将のところに空から岩が降ってきたと言う。


ーーこれを天の助けと言わずなんと言おうか!


 そう思ってしまったのだ。人間窮地に現れた救いは必ずと言っていいほど信じ込む。おかげでここに、天を敬う信者が発生した。クルトのことを知らないのは不幸中の幸いだろう。彼が真実を知った日には……


〜〜〜〜

 そうして、これら以外にもあった様々な思惑をぶち壊し、世界を救ったも同然のことをしていたのだが、本人は全く気づいていないのだった。

【次回予告】

そして世界は、動き出す。


次回 その頃の彼ら


【〜おわりに〜】

今日も「キョウ運」をお読みいただきましてありがとうございます。


下にスクロールしたところにある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎をタップしたり、右下にあるいいねボタンを押したりしてくれると作者のやる気が上がります。


また、ご意見、ご感想、誤字脱字報告など受け付けておりますのでなんでもお気軽に書いてください。


次回更新は4月26日金曜日です。

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