第四二話 新学期が始まる
あのピエロっぽい奴らは、あの後現れなかった。ナビさんは僕の周囲の情報しかわからないので、中継地点としてパスで繋がった配下を置いてある。ナビさん曰く、「隠蔽には相当の力を使うため、次に隠蔽が起きた場合すぐ気づくはず」らしい。
そうして、春休みの終わりがやってきた。
「それじゃあ、気をつけて帰れよ。」
「うん。じゃあね。」
「またな!」
「さよなら〜」
村のみんなに別れを告げて、帰る。行きは通らなかった街で名物料理を堪能しながら帰った。クレイヴェルでは領主館に泊めてもらった。
王都よ、私は帰ってきた!
と心の中で叫びながら王都に到着。
ヨーガンやサラと会って春休みの話をしたんだが……
なんと、シェイクキングの消滅が確認されたせいで今その情報の真偽を確かめるため国の中枢は大忙しのようだ。シェイクキングをなんとかしようとしていた勢力の保守派か面目丸潰れになり、革新派が中枢を握らんとしているらしい。
そのせいで王宮は一触即発の状態なんだとか。連日のように誰々の従者が変死体で発見されただの、どこどこの代官がクビになっただの有る事無い事の噂が飛び交っているようだ。大丈夫かな。
シェイクキングの調査の途中で大量のスライムにあった話をした段階でヨーガンは頭を抱え、サラは「お前ら何してたん?」と言う目を向けてきた。
ピエロの話が終わる頃にはヨーガンは何やらぶつぶつと怨念のようなものを吐いていた。サラはジト目になっていた。
「君たちがそんなことをしたせいですか!こっちがどんだけ苦労したと思ってるのですか!全くもう!王家の家族の時間は少ないんですよ!」
あー。なんかごめん。たしかにせっかく家族に会えたっていうのに仕事増やしちゃったか。
何はともあれ、再開したことだし、パーティでの冒険者依頼でもこなそうと言う提案が出たので、早速いくことになった。
「ゴブリンの群れ討伐。これが妥当かな。」
僕たちは最低ランクのGランクなのであまり難しい依頼は受けられない。そこで、この依頼になったわけだ。
「これお願いします。」
「はい。パーティ受注ですね。難易度はGランクでも高い方ですが大丈夫ですか?」
「問題ないです。」
「そうですか。でも気をつけてくださいね。油断すれば人はすぐに死んでしまいますので。」
「はーい。」
と言うわけでゴブリンを倒しに行く。
ヨーガンは槍人の才能を持っているので剣人のサラとロックと合わせて前衛として戦っている。ロックには馬をあげないとな。誕生日プレゼントにでもするか。
エリンは固定砲台の後衛で、僕は遊撃だ。
そうして、戦いが始まった。
【次回予告】
早速ゴブリンとの戦いだ!……あれ?
次回 初ゴブリン戦
【〜おわりに〜】
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次回更新は4月17日水曜日です。




