エイプリルフール番外編 そうだ、領都行こう
《エイプリルフール企画について》
エイプリルフール番外編は、どこかに「ウソ」が混じっています。今回の「ウソ」入っているべき語が抜けているというものです。とはいえ、読んですぐはわからないと思います。あなたの心が綺麗ならばしばらくしたらわかるようになるでしょう。(そんな時間差攻撃をする作者の心は綺麗でない。答えはわかるけど。)
ぜひ、見つけてみてください。
※答えの発表は一年後です。
※ネタバレ行為は禁止しませんが、推奨もしません。
クルトが5歳だった頃、村ができてから10年が経ったことを祝う宴会が開かれた。
ところが、その材料の買い出しに行くはずだった人が病気で行けなくなってしまった。他の人たちは皆忙しかったので、なぜか、クルトに白羽の矢が立ってしまったのだ!
「ええーっ!僕が領都までお使い?」
「すまんな。他に人がいなくて。お前は年齢の3倍くらい大人びてるしなんとかなるだろ。」
(そりゃあ中身大人だからねぇ!)
「何を買ってくるのさ。」
(あれ?というかこの間ルルの出産祝いパーティーをしたばっかじゃなかったっけ?)
「村長からリストを預かっておいた。これだ。」
この世界では珍しいことにほとんどの人が初等教育を受ける。6歳から9年間の義務教育があるのだ。もちろん飛び級制度もあるが、9年間は教育を受けなければならない。まるで日本だ。おかげで識字率は95%を超えている。(一部孤児等を除く)
「はいはい。あれ?いつものところにはこんな良い食材やお酒はないよ?」
「そうか?ならちょっとあるところまで探してきてくれ。頼んだ。俺も忙しいんだ。」
実の子の扱いが適当じゃないか?それでいいのか父さん。そして酒を子供に買わせてるんだよなー。この世界では飲酒制限はないけど前世では弱かった。こっちではどうなんだろう。
《ナビさん。どこに行けば良さそう?》
ナビ:はい。ここから最も近いところですと領都にするべきかと。特にヤムクの酒は絶品として王都でも知られているほどです。領都でしか手に入らないでしょう。
まじかー。
そんなことを言っていても仕方がないので早速領都へ向けて出発する。かなり遠いのだが、まあてくてくと行きましょう。
そうして到着した領都は……騒然としていた。
なんと、絶賛魔物暴走真っ最中だったのである。お陰で店は全て閉まっており、買い物も何もできない状態だった。しかもランクはS。外壁の向こうは冒険者と魔物の2色で塗り分けられていた。
僕は裏側から入ったから気づかなかったのだが表側では冒険者たちの必死の抵抗が繰り広げられているらしい。
サクッと倒しに行こうと思ったが、町にいた冒険者に見つかって保護されてしまった。おかげで動けない。
1時間ほどたって、魔物暴走が終わったので買い物ができるようになった。
さらに、スタンピードのお陰で大量の肉が出たため値段が下がり、安く良い肉を買えた。酒もしっかり買えたのでまた同じルートで戻る。
父さんは何か忘れ物でもしたのかと心配していたが、もう終わって戻ってきたことを知ると驚愕していた。なんとか足が速いで誤魔化したが……誤魔化せたかな?うん。誤魔化せた。そう思うことにしよう。
そして、村の宴会は行われた。




