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"キョウ"運異世界創造誌  作者: up down
第1章 村発展編
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第四話 実験と検証は基本のキ

 朝。目が覚めた。

 とは言っても太陽の様子を見るに、午前9時ごろだろう。

 農民っぽい両親はもうとっくに起きて畑で働いている。

僕は今あんまりお腹は空いていない。昨日の夜たくさんご飯食べたからね。母乳だけど。

 温まる味噌汁か焼き魚かが恋しいよ。日本人の(さが)だ。


 てなわけで、昼ごはんまではまだまだ時間がある。よって、暇である。そして、親はやってこない。何をするか?決まってるでしょ!


 今日は昨日できなかった【創造】の検証をするのだよ!自分の力を過信していざという時に何かあったら嫌だからね。これ基本中の基本!


 とりあえずこの【18族】を使ってみよう。


 ……どうやって?


 あれこれ念じてみる。

 できた。

 できたんだけど、気体だからふわふわと浮かんで いく。この家は貧しく、窓がないので酸欠になることはないが、ちょっと怖い。

 昔に科学の実験中酸欠で死にかけたことがあるからなぁ。あの時は酷かった。

 うっかり薬品を間違えて混ぜた時に大量の気体が発生。たまたま冷房を効かせてたから窓もドアも閉めていて、その上何故か鍵がかかっていたのだ。笑い話じゃないよ。まったく。



 気が付いたことをメモ帳にメモしていく。


<気が付いたこと>

表示されている物質を作ることができる。

地球で知られている密度・色等と全く同じ。

性質も地球のものと同じ。

形は変えられない。気体だから。

個体や液体にもできない。

色もつけられない。

創った後の変更不可。

削除はできる。



 ……なんか微妙だな。

 いや、それでも凄いんだよ?様々な保存の法則(保存則じゃないよ)をガン無視しているしね。でも、でもだよ。

 18族でしょ?ネオンとかアルゴンとかそういうやつ。

 はじめだからそう大したことはないのはわかるけど。でもね、だけど、この世界で使う方法がわからないねんな。

 んー。半導体とかがないからね。ここは。風船の中にヘリウム入れて飛ばすとかしかないよ。

 風船なぁ。子供ウケはいいんだけどね。風船で空中浮遊?いやいや。もし落ちたらどうするよ。ちなみに昔風船で飛んで世界一周から太平洋横断かなんかを企画した人がいたらしいんだけど、行方不明になったんだって……

 僕にそんな勇気はない。


 ちょっと疲れてきたと思ってステータスを見るとスタミナと魔力が減っていた。

 どうやらいろいろと作ったのが原因らしい。

 魔力使うんだ。知らなかった。で、スタミナは?集中して連続作業していたせいかな。

 ってことはゆっくり作業すれば減らないってこと?


 やってみた。


 実際にスタミナはほとんど減らなかった。魔力はしっかりと減ったけれども。

 また、魔力が0になったときに何かデメリットがないということもわかった。魔力切れだとかなんかでぶっ倒れちゃ敵わんからね。


 で、問題のこのスキルの実用性について考えてみたのだが……


 これを使うと便利なこと……やっぱり酸欠以外に思いつかない。神様は多分爆発とかの安全策で安定な18族にしてくれたんだろうけど、それはすなわち何も起こせないということだ。

 役に立たないなぁ。

 でもスキルツリーはまだ埋まり始めたばかりだ。きっとこれから有能な奴が出てきてくれるんじゃなかろうか。

 うん。きっとそうだ。そう思おう。



 そう思っていたら、お母さんがやってきた。

作業を中断する。びっくりするなぁ。ノックぐらいしてよ……って思春期男子じゃないんだから別にいいか。

 多分もう残ってないよね?

 一応一通り消しておいた。僕が創っていないものは消せないので、自然界に存在する天然物の元素の量は変わっていない。

 うん。大丈夫だろう。


 さて、ご飯の時間だ。

 検証の続きはまた後でしよう。

【〜おわりに〜】

今日も「キョウ運」をお読みいただきましてありがとうございます。


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また、ご意見、ご感想、誤字脱字報告など受け付けておりますのでなんでもお気軽に書いてください。


次回更新は12月10日日曜日です。

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