第三六話 クレイヴェルの街2 里帰りと震王
《作者のつぶやき》
震王に関しては今章の内かなり早い頃から案はあったんだけど名前が決まらなかったんだよなぁ。誰か私に文章力とネーミングセンスを分けてくれー(^。^)
街に到着したので、まずは情報ギルドへ行く。旅の間にはあまり情報が手に入らないからだ。基本的に野営なので居心地が悪いことこの上ない。なので、軽く地面に簡易的な家を作ってそこで休んでいた。
馬車の人たちが呆然・愕然・唖然としていたが関係ないことである。
C、H、Oで作れるセルロースによって構成された高純度の綿を使ったふかふかの布団で寝ました。
ちなみに、周りの人の顔に書かれていたことを読むとこうであろう。
(聞きたい!でも冒険者だから聞けないっ!)×多
それはともかく、情報ギルドに行くととんでもないことが書いてあった。
RRRレベル緊急情報
震王・シェイクキングが目覚める予兆あり。ニューテル正統派の神官の指示に従うべし。近くから住民の避難を順次開始する。
シェイクキングは、四大恐怖の一つ「地震」を司る魔獣である。この世界において、魔物の上位互換を魔獣と呼ぶ。大昔に封印されたと言われているものの、その恐ろしさは四大恐怖随一と言われている。なかなか恐ろしいことだ。ま、たとえ復活してもなんとかなるだろう。多分。
そんな物騒なことがあってもまあ大丈夫だと楽観しているのは、以前シェイクキングを含む四災魔獣を封印した凄腕の封印術師がこの国の王宮お抱えとしてまだ生きているからだ。
長命種らしく、500歳を超えた今でも元気に弟子たちの指導をしているらしい。まさに、生ける伝説である。
とはいってもその人が封印を実行するまでには時間がかかるわけであり、その時間で少なくない被害は出る。
だから避難は行われるのだ。
「おいおい、これ大丈夫なのか?俺は復活に巻き込まれるなんてごめんだぜ。」
「たしか封印場所うちの村の近くにあったような気がするわ。大丈夫かしら。」
「ま、なるようになるだろう。とりあえず宿取るよ。そうしないと今日困る。」
怖いなーと思いつつも宿を探す。
見つけたのは「天女の羽ばたき」という宿である。ナビさんが最もおすすめしてくれた宿だ。
「すみません。空いてますか?」
「はい。何部屋ですか。」
8歳くらいの男の子が受付をしている。家族経営と聞いていたので息子だろう。
「3部屋でお願いします。」
これは僕たちで決めたルールだ。宿では別の部屋に泊まる。プライバシーは尊重したい。
「かしこまりました。夕食、風呂込みで一人3000マールです。」
3000マールということは6000円くらいである。かなり高く感じるが、文明のレベル的には相場なのだろう。ナビさんもそう言っていた。
なんにしても、ここは料理が美味しいらしいのである。それだけで十分選ぶ理由になる。ナビさんが言ってくれたなら確実だ。
そんなこんなでまずは宿に荷物を下ろして今後の方針を決めるために一旦僕の部屋に来てもらう。
「で、みんなどうする?ここで軽く依頼を受けるのもよし、できるだけ早く出発するもよしだけど。」
「シェイクキングが復活しそうならいち早く村に行かないと。ここで依頼を受けている間に復活して村が壊滅したらただの間抜けよ。」
「そうだな。俺もそれでいいぜ。」
「よし。じゃあ明日は朝ごはんを食べたらすぐに出発ということでいい?」
「「意義なし」」
こうして、明日からの行動が決まったのだった。
【次回予告】
美味しい料理を食べていざ出発!そこにナビさんからの不穏な報告が……
次回 クレイヴェルの街3 夕食と場所
【〜おわりに〜】
今日も「キョウ運」をお読みいただきましてありがとうございます。
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次回更新は3月10日日曜日です。




