第二八話 主神
「主神はこの世界の魔道具に干渉できるのだ。なのにお前がちっとも魔道具を使わないから全然話せなかったのだ。」
声に怒りが入っている。頬を膨らませた神様が一瞬目に浮かんだ。可愛よ。
「とは言っても村に魔道具とかないからなぁ。」
「それは残念なのだ。あと、これから魔道具に向かって話しかけると私と話せるから困った時は使うといいのだ。」
「それはどうも。で、神様にあったら聞きたいことがあったんだ。僕のスキルの【キョウ運】ってあれはなんでカタカナなの?」
意外と直ぐにわかりそうだ。よかったよかった。
「えっとー。それはー。たしかミームからの依頼書に書いてあったんだけどよくわからないから大体の原案だけ作って運命神に一任したのだ。」
丸投げじゃん。これは僕の勘なんですけど、ひょっとして今冷や汗ダラダラだったりします?
「じゃあその運命神に取り次いでよ。」
「無理なのだ。」
「え?」
「だから無理なのだ。運命神には基本書類送るだけでなかなか会えないのだ。それに今なんかあいつ全然話に答えてくれないのだ。
唯一あるとすればお前が実際に会いにいくことなのだ。私は神界には行けないけどあいつは直接会ったやつなら話すのだ。」
「つまりそれは運命神に合わなければならないと?そう言うことで?」
「そうなのだ。頑張るのだ。あ、ちなみにお前の寮はアルティメットなのだ。一応言っといたのだ。」
そういい終わるがいなや、またまばゆい光に包まれて元のボックスの中に戻っていた。
もう終わり?神って意外と役立たずだったりするなぁ。
だめだ。もう信仰心はカケラもないや。
「くるとサン。アナタハあるてぃめっとデス。」
ボックスが告げると会場がどよめきに包まれる。
僕はボックスからでると、アルティメットの席に移動する。
そこには、エリンとロックに加え、ヨーガン王子もいた。
ヨーガン王子は金髪碧眼で爽やかな顔つきをしていた人懐っこそうな王子だった。
「やっぱりすごいねクルト君。そういえば君は歴代最高得点を叩き出したらしいよ。あ、ここでは身分とか関係ないからヨーガンってよんでくれ。これからもよろしく。」
その年で達観してんな。すごい。天才王子か?
「こちらこそ。たしかアルティメットは授業への出席が自由なんだっけ?」
「そうだね。ついでに言うとアルティメット専用の施設や食堂なんかもあるらしいよ。」
「ヨーガンはどんな授業に出席するんだい?」
「僕は内政学、剣術、王国学、法学、貴族学あたりに出ようかと思ってるんだ。」
「へー。そうなんだ。」
そのあと他愛もない会話にふけっていると、後ろから
「おい、クルト!俺は無視かよ!」
「私もいるんだけど〜」
ロックとエリンが痺れを切らして会話に入り込んできた。
しっかしみんななんか成長したな。村ではあんな舌足らずだったのに。何かあったのかな?
ロックの言葉遣いは相変わらずだな。こいつには言っても無駄だし。
二人を宥めて今度は4人で雑談にふけるのだった。
【次回予告】
入学式も終わったし、今日はあとご飯を食べて寝るだけ……え?
次回 マジックウェポン
【〜おわりに〜】
今日も「キョウ運」をお読みいただきましてありがとうございます。
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次回更新は2月21日水曜日です。




