第二〇話 魔神との邂逅
俺はどこで間違ったのだろうか?なんで見つかったんだ?
ーーもちろんナビが教えてくれたからだが、彼に知る由はない。
バレたのなら殺されるか?この情報を持ち帰らなければならないのに……
どうすれば良いのだ……
〜〜〜〜
さて、いたいた。
「すみませーん。ちょっと聞きたいことがあるんですけどー。」
ぱっと見、デボンは普通の人間にしか見えない。しかし、鑑定すると本来の姿が見える。
螺旋状の角、紫色の肌、筋肉質の体といかにも魔神っぽい。
おまけに足元は煙のようになっていた。魔法のランプに住んでるのかな?
「それで?何で僕をつけてきたんだ?デボン君。」
「なぜ名前を!?うぬぬ……」
「ん?なんだ?」
すると、出番は突然俺の目の前から消えた。正しくはものすごい速度で動いただけなのだが。
普通、この速度で逃げれば追いつけるはずはないのだがあいにく俺には【探索魔法】のスキルがある。探すと…何とマッハ1で逃げるデボンを発見した。
だが遅い。スピードバグり勢の僕の力を見よ!
「うぬ!ここまでか?」
「だから話を聞けって。何で後をつけたの?」
「簡単なことを。お主の力が強すぎるからだよ!その力は危険。だからこそその力を奪われるわけにはいかないのだ。」
え?なに?どゆこと?
「この世界の邪神を滅ぼし我らが暗黒神様を至高神へとするのだ!そのためにお前が敵に回ることは絶対に避けたいのだ!」
《ナビさん、どう言うこと?》
ナビ:説明。彼らは女神のことを邪神と呼びます。そして、人間たちは暗黒神のことを邪神と呼びます。
「この世界はずっと争っている。何万年もだ。これは直ちに終わらせなければならない!だからこそ暗黒神様をこの世界の支配者にするべきなのだ!」
すげーこと考えるんだな。
「悪いけど僕はどちらにも肩入れはしないよ。それに上が変わって民衆はどうなるのさ。」
絶対に混乱を招くだけだ。
それに正直言ってこの世界は何か嫌な予感がするんだよなぁ。
確かに仲直りさせるのも大事なんだろうから余裕があったらしたいけど、【キョウ運】がなんなのかわからない現状、迂闊に行動するのは避けた方がいいと思うんだよ。
下手にこのスキルを過信していると痛い目を見る気がするし。
「うぬぬ…しかし…」
「うるさい。帰って。」
こんなめんどくさそうなやつに勧誘されても嬉しくない。絶ッッッッッッ対面倒なことに巻き込まれる。僕は宗教の類は警戒するんだ。
ちゃっちゃとどっかにいってもらおう。ナビさんに頼んで軽く威圧してもらう。
うおー。すげーな。どう言う原理かはわからんけど何か気配みたいなものがビリビリ出ている。
それに怯えたのかデボンの顔色がみるみると悪くなっていく。
「わかった。今回は手を引こう。」
そういうとデボンは去っていったのだった。
【次回予告】
クルトと別れたデボン。彼が向かった先では…?
次回 黒きものたち
【〜おわりに〜】
今日も「キョウ運」をお読みいただきましてありがとうございます。
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次回更新は1月24日水曜日です。




