第一三話 ある時、ある場所、とある人
伏線もりもりMAXです。
感のいいひとなら結構深いところまで読まれるかも……?
まあ今張られているほとんどの伏線は学園編(多分2章~10章予定)で回収するんですよね。その他の伏線はまだ伏線には見えないので。
時は、今から70000年前。
「ふうむ。ここもやられたか…」
「やはりもう少し封印を強めたほうがいいのでは?目覚めかけておりますぞ。」
「それもそうなんだけどね……できることとできないことがあるんだよ……」
僕は苦笑する。
この5000年の間、彼の復活を防ぐことだけをやってきた。しかし時間は容赦なく封印を弱める。
「奴等が動き始めておりますぞ。一部で王が降り立った形跡もあります。このままでは封印を解かれる一方ですぞ!どうするので?」
「人間たちが倒してくれるのを祈るしかないだろう。すでに上層部には伝えてある。今までは勝てていたんだが今代は少し分が悪い。どうしたものか。」
まったく封印が解けかけた隙に力を逃がされるとかほんと怖い。封印されながら進化したんじゃないかな。ていうかあれ以上進化するのか?
まったくあのクズ上司も管理くらいしっかりしておけよ。
そのとき、急使がやってきた。
「大変です!中央B区にて彼の一部が復活!同区の【守護者】との戦闘状態に入りました!」
「なんだとっ!総員戦闘準備!速やかに攻撃を開始せよ!くれぐれもあの攻撃の対策を忘れるな!」
「「「「はっ!」」」」
マジでやめて欲しい。一部とはいえ国が消し飛ぶぞ。
こうなりゃ討伐か再封印か……気が重い。なんでこんな生活をしているんだか。あのクソ上司次会ったらぶん殴る。絶対にだ。
現場に到着すると、すでにいくつかの兵器を使った攻撃を開始していた。ここは森の中心部。人里から遠いのが不幸中の幸いか。
「全員戦闘状態に入れ!」
あの守護者はもう無理かもしれんな。全身が傷だらけだ。とにかく、何としてでも止めなければ。
あれは存在してはいけないのだ。神の手によって一度封印されているが、一部とはいえ存在しているだけで数多の被害をもたらす。どうしたものか。
「回復要員、行け!」
彼はこの世界の人には倒せない。だからこそ、私たちがなんとかするしかないのだ。
まずい、押されている。これはもう無理か?そう思った時、守護者から念話が入った。
《私はもう無理だ。アルブレムを使用する許可をくれ》
《あの兵器は環境に及ぼす影響が大きいが大丈夫なのか?》
《これを解き放って我々が全滅するよりはまだましだ》
《わかった。使用許可を出す。今までご苦労だった。》
「全員、守護者から離れろ!最終兵器を使う!」
「「「「はっ!」」」」
守護者には万一のために自爆する仕組みがある。これを使えば彼を再び封印することが可能なのだ。一度封印すればこっちのもの。新たな守護者を呼び出して守らせれば良い。
命を張っているが、致し方ない。これは我らの償いの意味も含めているのだから。
「兵器始動まで5、4、3、2、1、始動!」
そうして、大爆発が起こった。
この森はほぼ無くなり、彼は再び封印された。
だが、その傷跡は。戦った力は。澱みとなり、くすみとなり、その地に深く浸透していったのだった。




