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"キョウ"運異世界創造誌  作者: up down
第2章 学園編1 揺れ動く1年生
100/102

第九一話 震王戦②

《作者のつぶやき》

100ep達成だってよ!

《クルト》

 マグネシウムを作成して震王の周りに振りかけ始める。創られたとたんに燃焼を始めるマグネシウムは、熱エネルギーを伴ってスライムへ向かって降り注ぐ。

 だが、どうやらそんな簡単にやられるほど震王も弱くはないらしい。触れたとたん、衝撃波のようなもので粉々に消し飛んでしまった。


 ……は?けしとぶぅぅ?全身糸鋸かなんかでできてるんじゃないだろうか。ただでさえ粉末状に作ったマグネシウムが吹っ飛んでったよ。これ、どうすればええんや?

 とかなんとかいいってるうちに、村周辺の結界がもうすぐ崩れそうである。村はマジでやめてほしい。順次非難は進めているけど恐怖のあまりパニックになってるみたいだからあんまりすすんでいない。

 このままでは破られるのも時間の問題だ。


 何か他の対策はないのか?いや、まてよ。そんなに揺れているんだったら、なんで震王自体が粉々になってないんだ?

 自分の毒で死ぬ蛇はいない。震王には何かしら揺れを削減する方法があるのではないか?


 そう悠長に考えていた時のことである。


   ズガガガーン!


 大きな音とともに、今まで立っていた地面が崩れ落ちた。


 崩落する岩に巻き込まれ、体のあちこちを打ち付けながらもなんとか上空に転移した僕は、信じられないものを見ることになる。

ーー地面に、大きな穴が開いていた。間一髪で村の結界が防いだため、かけた円になっている。ちょうどリンゴマークのあの会社みたいな感じだ。

 そんなどうでもいいことしか思い浮かばないくらいである。


ーー今、死にかけた。この世界に来てからほとんど命の危機を感じたことのないクルトにとって、それは思考を数瞬の間止めるのには十分な威力を持っていた。

 結果として、それは大きな隙となってしまったのだ。


 シェイクキングの知能は、とても低い。もともとスライム種は突然変異をしたシュミランのようなものでない限り、自我を持った高度をしているかすら怪しいとまで言われている。

 食事も睡眠も必要としないスライムはただ単にその辺をうろついているだけであり、なぜ生まれたのかもわかっていない。かとおもいきや突然当たりのものを吸い込んで溶かすのだから、まったくもってわからない。溶かしたものはどこかへと消えてしまうらしいのだから研究も進んでいないそうだ。繁殖は分裂で行うことが知られているが、それだけである。


 そんなシェイクキングは当然、何も考えていないのだから、適当に歩いているだけである。その方向にたまたまクルトの村があり、邪魔だなあと思っただけだろう。いや、邪魔とすら思っていないのかもしれない。ただ単に進んでいるだけという可能性もあった。


 だが、結局としてシェイクキングは村及びクルトがいる方向へと()()を放つ。影響はクルトだけではなく、村にも及んだ。


 シェイクキングのブレス。それは衝撃波そのものであり、非常に大きな破壊力を持つ。そんなもんが当たったクルトはひとたまりもなく消し炭にーーなるはずだった。



 その時である。


  カキーン!


 と爽快な音が響いたかと思うと、シェイクキングの放ったブレスは明後日の方向へと飛んで行った。


 一瞬遅れて再起動したクルトが辺りを見回すと、人影が見えた。

「クルト!手伝ってやるよ。」

 そういいながら来たのはアルテミスを構えたロックである。

「私に任せなさい!」

「パーティーメンバーですからね。」

「助けに来たニャ!」

 すぐにエリン、ヨーガン、サラもやってきた。


 だがどうしてだ?騎士団は連れてきたけどみんなは呼んでないはずだぞ?


「まったく……ワレらを置いていくとは不届きものめ。そんなことを許すわけがなかろうに」

 そう言うのはロックたちを乗せてきた巨大な魔獣、グリフィンのグレイブルだ。まさかもうそこまでのスピードを持っていたのか……


 でも、みんなが来てくれたことで心に余裕ができた。


「主様ー?ボクも来たよー!」

 シュミランもやってきた。まてよ……シュミラン?同じスライムだよな……何か知っているんじゃないか?

【次回予告】

 さあ、反撃だ


次回 震王戦③


【〜おわりに〜】

 今日も「キョウ運」をお読みいただきましてありがとうございます。


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 また、ご意見、ご感想、誤字脱字報告など受け付けておりますのでなんでもお気軽に書いてください。

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次回更新は9月18日水曜日です。

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