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この歌声(こえ)君に届け  作者: 水乃琥珀
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掴みたい夢と 加速する 恋心 #3

  十二月 十六日、それから一日空けて 十八日。


  東京、そして再び 九州地方へ飛んだ公演は、『STELLAステラ LOVEラヴ HAPPINESSハピネス』にとって、観客数も含め 《及第点》といえる結果で終ることができた。


  奏良そらの中で、ほんの少し《心の整理》がついたことと、仲間メンバーも それぞれが努力している成果が、パフォーマンスに現れたのだろう。


  単純に、嬉しい。


  やってきたことが間違ってはいないと安堵したのもあるし、成功体験は 誰にとっても《経験値》になるのだから。



「次回の公演は、十二月 二十七日か……」

  スケジュールは、一刻の余裕も無い

  二十一日には 初の《路上ストリートパフォーマンス》が控えているし、二十四日には SNSでの《クリスマス企画》も予定している。

  年末のカウントダウンライブまで、何があろうと突っ走っていくしかないのだ。


「…………大丈夫」


  不安になるたびに、呪文のように唱えていた言葉。


  《言霊ことだま》という言葉がある通り、口に出した言葉は、それだけの影響力を持つ。

  だからこそ、我が家では『口に出したことは守る、実行する』という《規定ルール》があるのだ。


  嘘は嫌いだ。

  自分が嘘をつくのも、他人に嘘をつかれるのも。

  嘘なんて、大抵がバレるものだし、経験上 絶対に《後味》が悪い。

  何で、そんな思いまでして嘘をつかなければならないのか。

  自分を守るためなら、もっと他の手段に出ればいいわけだし、《嘘》という暗くて重いものは、きっと一生、自分に纏わり付くだろう。


  誰しも、様々な《過去》があって、《重いもの》だって抱えているのに、自ら そんなモノをさらに背負う必要はない。

  そんなに重かったら―――歩けないではないか。


  歩いていきたいのだ。自分の足で。

  たとえゆっくりであっても、一歩進むのに 相当な年月がかかろうとも。


  自分で歩いてきた《道》に、勝さるものはないのだから。


  だから――――


  顔を上げよう。


  何度も転ぶかもしれない。

  振り返っては、悩むこともあるだろう。

  この先、嫌にだって なるかもしれない。

  自分を信じられなくなって、逃げ出したくなることもあるだろう。

  周りに迷惑だってかけるし、心配だって もっとかけてしまうことも想像できる。


  それでも、目指す目標ものがあって、《譲れないモノ》が あるのなら。


  いくらでも、やり直せる。

  何度だって、挑戦できる。

  候補生たちに伝えてきたように―――『自分が諦めない限りは』。


「…………うん」


  逃げるな、とはいわない。

  逃げることも、立ち止まることも、悪いことばかりではないと思うから。


  けれど。

「…………逃げながらでも、避けながらでも、《戦う》ことはできる」

  たくさんの《失敗》と《後悔》を繰り返してきたから、辿り着いた《抜け道》。


  キレイなままで、いたかったけれど。

  おそらく、それは無理だから。

  最低限の《礼節プライド》を持った上で、ずるくなろう。

  人生、勝ち取った者勝ちなのだ。

  どんなに綺麗ごとを並べたとて、掴みそこねたら それで終わり。《敗者》と同じになるのだから。

「…………そんなものに、なるつもりなんてない」


  強欲? 貪欲? 傲慢?

  ………上等じゃないか。

  欲しいものを『欲しい』と言って、何が悪い。


  これまでは、ずっと言えなかった。

  言ってはいけないと思っていたし、願う《資格》さえ無いと思っていたから。 

「でも…………もう、誤魔化せない」

  《想い》を消すことなんか、できるわけがない。

  《心》を誤魔化すことなんて、初めから無理だったのだ。

  


  ―――――――『欲しい』。

  それは、純粋なる《欲望》。

  ―――――――『邪魔されたくない』。

  心のままに 音楽を《表現》したい。


  そして――――『彼らのそばにいたい』。

  自然に湧き上がる感情は、紛れもなく自分の《本心》なのだ。

「…………《遠慮》なんて、してる場合じゃない」


  自分にできること。

  自分にしか できないこと。

  ようやく見つけた《それら》を駆使して、《欲しいもの》を掴みにいこう。

  どんなに反対されたとしても、もう引き下がる気なんか微塵もない。

  すべて――――― 笑って、ね退けてやる。


  欲張りになってはいけないと、ずっと我慢してきたけれど―――今の《彼ら》なら、きっと自然に《受け入れてくれる》と確信が持てたから。


  ――――躊躇ためらわずに、手を伸ばそう。

  批判も、悪意も、すべてを《かて》にして、自分は歩いていける。


「……………《想い》は《表現》してこそ、だもの」


  すべて、それは紙の上で《音》に変わる。

  どれだけ 自分が想っているのか、みんな知ればいい。

「…………後悔するのは、もう嫌だから」



  奏良そらが《本気》で示す、偽りのない純粋な《愛》。

  誰にも真似できない――――自分だけの、究極の『恋文ラブレター』。



  本当の意味で、奏良そらは《自分の道》を、自らの意思を持って歩き出したのである。


*  *  *  *  *  *  *  *



  十二月 二十日。

  昼食後の休憩時間。


  床に寝転がって伸びをしていたみことの上から、ルーカスがひょいと覗き込んできた。

「……みことくん、みことくん」


  いつもの大声を抑え、コソコソと話しかけてくるので、何があったのかと みことは起き上がる。



  ルーカスは、中身が小学生みたいな騒がしい奴だが、人と対立するのを極力嫌う。どうにかして仲良くなろうとする、前向き性格だった。


  みことも、割とすぐに仲良くなれるタチだが、ルーカスには とても敵わない。

  彼は、『世界平和』を地でいっているような男なのだ。

  今どき珍しいし、そういう部分は とても尊敬できる。


「………どうした?」

  悩み相談なら、真剣に聞かねば―――と思ったが、表情を見る限り そんな様子ではない。

「………何だよ」

「……みことくんは、もう決めましたか?」

「え?」

  ハグ大好き人間のルーカスは、当然のように ピッタリと真横に座って顔を近付けてくる。

  男同士の距離感ではないと思うのだが―――彼にとっては これが《普通》のことらしい。

  『STELLAステラは距離感がおかしい』と周囲から言われているが、その中心にいるのは 間違えなく奏良そらとルーカス、その《二人》が原因だった。


「お前………近いって」

「やだなぁ、ボクとみことくんの仲じゃないですかぁ!」

  ………どんな仲、だよ。


「………暑いから。離れろって」

「体温高いのは、みことくんの方ですって」

「いや、お前だって体温高いだろ!」

  冷え性なのは、おり奏良そらだけだ。

「暑くなーい♪」

「バカ、暑いって!」

「………またやってるよ」

「るーくん、懲りないですね……」


  少し離れた先で、おりはるが呆れている。

「そのうち、みことくんにワザかけられて、痛い〜!って騒ぐ流れ、ですよね。やめればいいのに」


  まったく、末っ子の言う通りだ。

  いつも ぽわんとしているくせに、こういう時のはるは至極まともで、言うことも的確だった。


「ルー、そのへんにしとけよ」

  少しは『学習しろ』とばかりに、おりは見向きもしないで言い放つ。

「えー………」


  いつも通り―――まったく、会話が まるで《兄弟》だ。

  自分たちで《兄弟設定》をしたとはいえ、見事に それが《日常》と化している。


  実際に、弟がいるみことにとって、ルーカスとはるは まさに《弟》のように思えたし、なんだかんだ言っても やっぱり可愛い。


  おりに関しては―――自分より一つ歳上ではあるが、《兄》というよりは《戦友》といった方がしっくりくるだろうか。


  ――――あっちが どう思ってるかは知らないけれど。


  いつも、どこか他人との距離を置いて、ルーカスのような《ベタベタ》という付き合いを、おりは嫌う。

  だからといって、戯れ合うことがまったく《拒否》なのかといえば、そういうわけでもない。

  良く言えば《個性的》。

  悪く言えば《気分屋》。

  周囲を《振り回すタイプ》で、振り回されるのは たいてい いつもみことの方なのだ。


「……………」

  

  同じように床に寝転がっているおりのことを、横目でちらりと見る。


  同じオーディションで受かり、同じグループとしてプロデビューして、これまで活動をしてきた。

  一時期、金銭的な理由から 一緒に暮らしていたこともある。

  そして、また同じプロジェクトに参加して、同じグループに配属されて………。


  ―――――――腐れ縁、だよな。

  いい加減、ここまでくれば それはもう《運命》としかいいようがない。


  性格的に、おりとは正反対だといえる。

  考えることも、思うことも違うし、好きなものも嫌いなものも、まるで違う。

   

  ルーカスなら、感覚的にも《似ている》部分が多い。

  ノリが良くて行動的な面もあるから、一言で言うなら『つるみやすい』のだが。


  おりは感性が独特で、良くも悪くも『自分を崩さない』から、頼もしく思える時もあれば、驚かされたり 戸惑うこともある。

  自分が《動かない》と決めたら、周囲がどうであれ、絶対に動かないような奴だ。


  たまに『何でそうなる!?』と理解ができないところもあって、それが彼の《個性》だと尊重してはいても、お互い 遠慮が無いせいか《喧嘩》になることもあり―――おりと喧嘩になることは みことが圧倒的に多かった。

  千尋ちひろが一緒の時は たいてい千尋ちひろが止めに入っていたが、他に人が誰もいないと、険悪な雰囲気が持続することもある。


  でも………奏良そらさんと一緒になってからは、ずっと減ったよな。


  正確には―――減ったのではない。

  ギスギスしてしまうような空気感も、モヤモヤした《消化不良》な部分も、それこそ《すべて》――――奏良そらが、引き受けてくれたからだろう。

  お互いの《言い分》を聞いて、きっちりと吐き出させたうえで、《歩み寄る》ことができるように―――双方が我慢しなくてもいいように。

  そのように《できる》雰囲気を、作り出してくれるから。


  長年接している家族でさえ、なかなか上手くはいかないというのに、ましてや所詮は《他人》なのだ。

  育った環境も、家族構成も、出会ってきた人も、経験したことも違う中で―――それこそ、奏良そらがいるというだけで、すべてが 良い方向に流れていく。


  しかも、当の本人は《やっている》という感覚は無いときている。

  あくまでも《自然》に。何の《気負い》もなく。《当然》のように。

  それが、どんなに難しいことなのか、本人は自覚無しにやっているのだ。

  毎日一緒に、これだけ長時間いて、ぶつかり合いながらも どんどん心が通じて、親しくなっていく。


  無くてはならない―――誰にでもそう思わせてしまう、稀有な存在。

  だからといって、それが《理由》で好きになったわけではない。


  確かに、スタッフとしての奏良そらに 初めて抱いた感情は、《信頼》だった。

  同じグループのメンバーになってからは、《尊敬》に変わって―――追いつきたい《目標》でもあって。


  では、ルーカスが言うように《それだけ》かと問われたら?


  ――――そんなわけない。

  今なら、自信を持って言える。


  独り占めしたい。

  他の男に触れさせたくない。

  自分だけを見て欲しい。


  これが《恋心》でなければ何だというのだ。



「…………みことくんは、もう決めましたか?」

「え?」

「え、じゃないですよ。クリスマス! クリスマスですよ!? 《初クリスマス》だっていうのに、奏良そらさんに プレゼントも無しですか!?」

「!」


  ―――――忘れていた、わけでは無い。

  みことだって、当然 考えた。

  考えたけれど………


「………まぁ、奏良そらさんへのプレゼントって、正直 めっちゃ難しいですよねぇ………奏良そらさん、基本的に《物欲》ってあんまり無い人だし」


  ルーカスはしみじみ言うが、本当に《その通り》だった。

  奏良そらが、何かを《欲しい》と言うのを聞いたことがない。

「………女の人が、普通に欲しがるようなモノ、ほとんど興味ないですもんねぇ……」


  服や、バッグ。

  オシャレな靴やアクセサリー。

  メイク道具。

  美味しい食事や、きれいな夜景。

奏良そらさんの場合、大体の物は、自分の稼ぎで買えちゃう年齢だし。……ボク、さすがに《歳上の女性》との交流って、今まで無いから わからなくて」


  歳上の女性―――そんなの、みことだって《母親》に何かプレゼントするくらいで、経験なんて無い。

「え、でも……みことくん、お姉さんいますよね? ボクらの中で、異性の《きょうだい》いるのって、みことくんしかいないじゃないですか」

  はるは一人っ子だし、ルーカスとおりは 男だらけの三兄弟だ。

  必然的に、母親以外の《女性》となると、過去の《彼女》くらいしか関わりがないのだろう。


「……うちの姉ちゃんは、アテになんねぇよ」

「えー、そうなんですか?」


  そもそも、姉と奏良そらを一緒にしてほしくはない。

  全然、違う。雲泥の差だ。

  姉に言ったら ぶっ飛ばされそうだが。


「お姉さんに、アドバイスもらうとか?」

「無理! ………っていうか、お前は決めたのか?」

「まぁ………迷った末に、って感じなんですけど」

「ちなみに?」

「あー! ボクの《チョイス》パクる気ですね!?」

「いいだろ、減るもんじゃないし。聞いときゃ、被ったりもしないだろ?」

「うー……なんか上手いこと誤魔化されてるような気がしますけど」

「教えろって」

  参考にする意味もあるが、《被りたくない》というほうが正直なところだった。


  奏良そらにとって―――自分は恋人でも、何でもない。

  歳の差のある、ただの《同僚》だ。

  それでも――――片思いとはいえ《好きな人》へのプレゼントなのだから、妥協はしたくない。


  本来、好きな人へは、毎日でも《何か》を贈りたい性分タイプなのだ。

  毎日、家まで送り迎えをして。

  小さなプレゼントをして。

  ほんの少しであっても、デートの時間を作って。

  家に着いても、寝る前まで《電話》をして。

  朝は、『おはよう』の電話をかけて――――


「……………あ、甘っ!! 怖いくらい甘っ! 薄々気付いてましたけど………みことくんて、そんな甘々になっちゃうタイプなんですか!?」

「………………何だよ。悪いか」

「うわー…………うわー…………」


  …………うるせぇ、ほっとけ。


  マジマジと言われると、急にこちらも恥ずかしくなってくるではないか。  

「………人の《恋愛観》にケチつけてんじゃねぇ」

  好きになったら、そう思うのは当たり前じゃないのか?

  一分一秒でも 一緒にいたいし、離れたくないし。

  触れていたいし、見つめていたいし………


「うわー………いや、うん。文句はないですよ。全然。情熱的な男は魅力的です。むしろ………」

  奏良そらさんに対してなら。

「………そのくらいじゃないと、ダメな気もしますし」

  そう言いながら、ルーカスは ちらりとおりに視線を飛ばす。


  ――――――あぁ。

  まぁ、そうだよな。


  わかりやすく、好意を体現しているみこととは異なるが―――おりの《気持ち》に気付かないルーカスではないだろう。


  他人には あまり興味を持たないおりが、誰のことを見ているのか。


「………………」

「………ボクの用意したプレゼント、聞きますか?」


  気を取り直したルーカスは、何事もなかったかのようにニッコリと笑った。


  グループ内での《恋愛》なんて、他のメンバーにとっては《気を遣わせてしまう》だろうことは、百も承知している。

  みこと自身だって、数ヶ月前までは まさか《こんなこと》になるとは想像もしていなかった。

  ルーカスにもはるにも、そこは申し訳ないとは思っているが、想いを自覚した以上 隠しておけるものでもなく。

「………………悪い。正直、やりづらいよな?」

「謝ることなんて ないですって。好きになることは、素敵なことだから。それに、奏良そらさんに《恋人》ができたらいいのに〜って言い出したの、そもそもボクですよ?」


  確かに。

  グループ結成日の、《決起集会》という名目の食事会で、騒いでいたのはルーカスだった。

「………奏良そらさんて―――いつも《欲しいもの》をくれるじゃないですか」

  ルーカスが、ポツリと呟く。


  初めて会ったときから そういう人だった。

  良いときも悪いときも、静かにそばにいて 応援してくれる。

  人によって、置かれている状況も違うのに。

「いつだって、本当に《求めているもの》を察して、与えてくれるから」

  言葉であったり。態度であったり。

「一番《必要なもの》をくれるから………」


  だから―――――誰よりも、幸せになってほしい。


「いつも《誰か》を幸せにさせてばかりで、自分のことは《後回し》だから。そんな奏良そらさんが、安心して《甘えられる》ような、そんな《彼氏さん》ができればいいなって………ボクは いつも思ってるんです」

「…………ルーカス………」

「相手は あの《奏良そらさん》なんで、《彼氏のポジション》を勝ち取るには、相当 苦労しそうですけどね?」


  そこは、みことだって覚悟している。

  きっと、奏良そらに惹かれた男たちは、多かれ少なかれ、みんな同じ《覚悟》を持っているのではないだろうか。

  そうでなければ、あんなに《手強い》相手に対して《挑もう》なんて、最初から思うわけがない。


  気を抜いたら、あっという間に こちらが負ける。

  先に惚れたほうが負け、とはいえ―――

「…………ほんっと、手強いからなぁ」

  《攻めて》いるのに、いっこうに《進展》しない《距離感》。

  歳下だから、余計に男として認識されにくいのかもしれない。

  でも―――だからといって。

「………諦めるつもりはないけど」

「………情熱的なのはいいですけど、《強引》なのはダメですよ? あくまでも、男は《紳士》でないと」

「………わかってるって」


  傷付けたいわけじゃない。

  怖がらせたくもない。

  ただ、抱きしめたいのだ。


  いつも、ボロボロになるまで動き回る奏良そらが、何も考えずに眠れるような………そんな存在でありたい。

  それに――――


  やはり、一人の《男》としてドキドキさせたい。

  そのために、自分が足りない部分は どんどん身に着けて、心から『カッコいい』と言われるような男にならなければ。


  他人がどう、とかではないのだ。

  おりがどうであれ、その他の 別の男が出てこようが、そんなことは一切 関係がない。


  誰かと競うのではなく、対戦相手は《奏良そら本人》だから。

  彼女がどう思うか、どう感じるかが、男としての《勝負》なのだ。


「…………そういう《真っ直ぐ》なところ、みことくんってカッコいいですよね」


  小細工などせず、溢れてくる《想い》をストレートに表現できる、潔さ。

みことくん、ファイト!」

「………何だよ、急に」

「当たって砕けろ、です!」

「俺が《振られる》のが前提か!? 縁起でもねぇ!」



  そんな二人の 恋バナともいえる《内緒話》を。


  はるは、一人 ハラハラしながら、聞こえないフリを貫くしかなかったのである。

毎日忙しい日々を過ごしておりました。

気がつけば、こんなに日にちが経過しているとは。

月日が過ぎるのは早いですね。

皆様、今年もよろしくお願い致します。

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