第41話 白海の危機
「ユカタ....!」「しっかりつかまって!」マヒロの左手を掴んだユカタは、ゆっくりと船に上げた。
船の床に着くことができたマヒロはほっと一息ついた。
「ほーっ!たすかったよ!ありがとう。」「ところであれは?」カインが前を見た先は、大きな坂のような海だった。かなりでかい。あれが、大海溝なのかもしれない。「このままつっこもう!」「なにいってつの!?ユカタちゃん!」「あれがシリウス大海溝!海溝は、海に大きな坂が出来ているような場所だからってシリウスが聖典にのこしていたの。もしかしたらー」2人とヴォルテーヌは、ユカタを信じて突き進むことにした。その領域にとてつもない勢いで船が流されていく。「突き落とされるぞ!しっかりつかまれぇ!」「ぐっ......」ものすごい渦の流れだ。この先に資源の宝物庫と言われる大木があるのだろうか。そして、船が下りの流れに入るとジェットコースターの勢い以上の流れが襲い掛かってきた。「うあああああ!」「ひるむな!これは、トロッコと同じ原理だ!」「なるほど!トロッコも上がったり下ったりするものがあるからね!」ヴォルテーヌの言葉にマヒロが共感する。
しかし、関心しているのも束の間。船に乗船していたものは船がなにかにぶつかった影響で乗組員は全員飛ばされてしまった。「うわああああ!」空高く海溝のまだ未知の世界である反対側に振り落とされてしまったのだ。みんなが海にぷかぷか浮かびながら見たものは、複数の古代兵器だった。「なんなんだ...あれは?」とりのこされたカインは、その古代兵器の一人に左手をすくわれてしまい、さらわれてしまった。「カイン!」「ユカタァ!」ユカタは、もがいて泳ごうとしたが古代兵器が破壊光線と思われるものを出してきて乗組員たちは、そのまま空に吹き飛ばされてしまった。」「ユカタ!マヒロ!ヴォルテーヌさん!ロべ!みんなァー!」
あれ?ここどこ?わたし生きてるの?なんかそれでも体がふわふわする。やっぱりわたしやられちゃったのかな?ある豪華な個室で目覚めたユカタだが、そこにひとつの扉からペニーがやってきた。
「だいじょうぶ?」「ペニー!どうしてここに?」「あなたこそ、あそこは海の地雷地帯と言われています。古代兵器BALの住処です。あそこは、海溝の裏側にいるので厄介です。」「ここは?どこ?」「ここは、天使国アズパイヤです。大星巌祈願大木のちょうど真上にあるんです。この世界で空で一番高いところにあります。」「て...天使国‼?」
TOBE CONTINUED
次回 天使国アズパイヤ