第4話 悪魔の息子
次の日、 カインがユカタを起こしてくれたことによってユカタは、 『遅刻!?』 と思っ
ていたのだが今日は休みだったことをユカタが知る。
『今日は休日ですよー。』
カインがそう言うとユカタもホッと一息つくことができた。 ユカタは、 3階のテラス
からロイヤル・テールの朝の景色を見つめていた。 とても空気がおいしい。 しかし、元々ここはそんなに何も無くて、森ばかりに街を包まれていたみたいだ。しかし今では森は南の方に移されて今では空気のおいしい街が連なって広がっていたのであった。 クロスも起きてコンビニで買った"フレンチトースト"をひと口食べた。 ユカタやカインも目玉焼きを食べる。
『どうでしょうか! 私の手料理は!』
カンタベリーという金髪の王冠を被った少
女が手際良くオムライスにハンバーグ。
そして、目玉焼きを作っていく。 それに対してユカタとカインは共感せざる負えなかった。
『はい、おいしいです!--まさか、あのカンタベリーとクロスさんが同居しているだなんてー―。 』
俺達は大きな一大事件が終わると俺とカンタベリーは、改めて同居することにした。セノは、 翡翠 『ラナ』 と共に "エトヴァット"で互いに暮らすことにしたのであった。あれから俺は何年も経って気がついたら生まれ変わったルークスに戻ってきたのであった――。 実はカインとは前から名前は知らなかったが未来から飛んできたことで少し把握しているのだがユカタ ...彼女については何も分からなかった。 歪み始めた紛いの世界で何を探しても見つからなかった――。
レンにカインにユカタ…..そして
ルピナス。 彼らにもテリトリーがまた生まれ始めてきている。 いや、前以上だ。 4つの勢力が今対立しようとしているのだった。"ヴィーナス"の一族は今は何をしているのだろうかーー。 ルピナスーー。
その瞬間!
クロスとカンタベリーは、2人に手を掴ま
れて近くの公園へと赴いたのであった。 そこは"ブロッケン・リグ"のビーチだった。
そこには紫色の髪の少女がいた。 ユカタとカインはその少女の名前を言った。 "ルピナス・ヴィーナス"。"ヴィースト"一族を裏切った謎多き悪魔の娘であることを。
ちなみにユカタとカインは、ルピナスもクロスの娘であることも知らない。 ちなみにルピナスは女性だ。 それに対してユカタとカインは、男の娘。 心配な所もあるがユカタとカインは、ルピナスの前に来た。 彼女は、 紫色の髪の色でスペードの形をしたような黒いしっぽをつけている。 更にはまさに悪魔のような赤い瞳もたまらない。 やりもしっぽに似た様なものを後ろに隠している。
『ヘー!ユカタにカインちゃん! それにク
ロスさんにカンタベリーさんもー!』
ルピナスは、よく見下したかのような言い方で言ってくるのだが本心は、こう見えていてもとても優しい頼りある存在感だ。 小さい頃からユカタとカインはルピナスやリリィとは仲のいい存在だ。 こうやって仲を深めるのもいいだろう? しばらく遊ばせてあげようと3人とカンタベリーは、ビーチバレーしながら楽しんでクロスはゆっくりと傘の下で身体を休めることにしたのであった――。