第26話 戦争
『貴様か...双璧のシュバルツ......!』ヘリオス兵団の士官であるヴォルテーヌとシリウス兵の隊長が対峙をしている...。辺りを見てみるとシリウスの前に移動した要塞国サイカの電波塔付近にいる。サイカは、シリウスの目の前にまでいつの間にか移動をしていたのだった。
『はァ...はァ...』
『相変わらずその実力は惜しいな。』冷酷な淡々とした態度でヴォルテーヌが言う。それに対してシュバルツも強く口答えする。『まだだ!誰が...みんながいなければ...ここを守るんだ!!?』
その頃、ユカタ達はついに旗標を見つけることに成功した。しかし、上手く文字が読めない。なんだよ...これじゃあ、ちゃんとした文字が読めない......。
『...読めない。』『え!!?』
『無理だ!この文字は読めないよ!ダメだ!』
『いや...それでも持ち帰れば』
その時だった。砲撃の衝撃が振動と共に伝わって旗の向きが変わってしまった。そうか、そういうことだったのか。諦めかけていたユカタだったがこの機会に文字が読めることを2人に伝えた。『みんな...読めるよ!文字の向きを変えれば読めるんだ!』『そういう事ね!』そこには...たくさんの文字が記されていた。破海の用語がたくさん記されている...。...星巌樹の文字がいっぱい...ある。
『なにこれ?星巌樹の文字がいっぱい!』
しかし、下を見ると--『大星巌祈願大木!!!!』『そうか...これが...世界で1番大きな星巌樹!』『でも...見て!』
カインが旗の左下を見ると..."知利宇都だいかいこうと書いてある。マヒロが言うには...この大海溝は、大きな浮石がないと沈んじゃうんだと言った。『え?』『そうなんです。浮石がないと大海溝では、船が沈んでしまうのです...!』『うえっ!?てことは...』ユカタとカインが話しているとマヒロがどこともなく姿を消してしまう。『ねぇ?マヒロは!?...マヒロォォ!』そこでついにマヒロが少し遠くにいる姿が見えた。マヒロは、遠くから駆けつけて遠くに来るようにと2人に伝えた。『これは...』そこには大きな浮石の棒があった。もしかしたら...『これなら、渡れるわ!』『そうか!これは地図だ!こういう場所に置いて代々伝えてきたんだよ!きっと!』『そうだね!きっとそう思うよ!...』『凄いなー!本当にクロスさんは、凄いよ!』
しかし、変わらずあれから砲撃がずっと続いている...。こうしていられないと3人は、早速地上に戻ってカインは、育ての親である国王ソライロにこの地図のことを知らせることを決めたのであった。その頃地上では、ヘリオス兵団の総提督が勝負を仕掛けようとしていた...。そして、サイカの艦隊の外にいる提督の白髪が抜け落ちて顔がとろけ落ちていく......。『私は...こんなものでは無い。』そして、中年の提督だった存在は、実は変装。提督は、本来は少女で活躍していた......。提督と言う偽名という名前をシィーは、使っていた。何事だろうと天使の少女ペニーが海側を見るのだが、シィーの仕業であることを分かってしまった。本来の提督の姿は、とてつもなく冷酷で黒い髪で黒いカラスのような翼を生やしていた...。『あれ、シィー!!!?なんであんなところに!??...まさか、もとからここをターゲットにしてたの!!?』
声が聞こえる。その声は、ペニー。どうして...うるさい。世界の融合に必要ないものはすべて...。その瞬間だった。シリウスの破海側に大きな謎の素材で体が出来ている化け物が現れた......。一方、その頃には、シュバルツとヴォルテーヌの戦いが始まっていた......。『ねぇ、なにあれ?ピンク色の目に...頭?ゴーレム?...いや、違う。』地上に出たユカタ達もその姿に気が付いた。そして、ヘリオス兵団総提督シィーがこう言う。『最後だね、みんな。』そう言って破海に沈んである城10個分の遺跡の岩を根こそぎ取った化け物は、カインを目標にして投げつけた......。しかし、まだ3人は、攻撃されていることに気づいていない。遠くに離れているシュバルツが問いかけた。『なに...アレ....。』『彼は、守護神と言われている。』
TO BE CONTINUED
次回 守護神




