第2話 孤高の王女
『私がどうだっていいじゃないですかーー。あなたごときに何が分かるんですか!!?』
まるで追い詰められたネズミのように私は、クロス先生に振りかかろうとしたが、クロス先生の左手が優しくそっと私の頭を撫でた。そして、クロスさんは私にたいしてこう言った。ただ、言っている訳ではないつもりに見えた。
『大丈夫だーー。お前は俺が絶対に守ってやるーー!』
私はクロス先生に抱きしめられて暖かい温もりを感じたことをいまでも忘れられません。そして、その時だけはクロス先生の瞳が紅く光っていました。それでも優しい人だった。そう、私はーー"クロス・アルタイト"の隠し子として生まれたんだった。やっとそんなことを思い出した。でも、私のことを励ましたのって自分の娘だから?と私は、思いーー勘違いしてしまった。
クロス先生に慰められた私は、そのまま夜の下校をすることにした。2人で古びた電柱をじっと見つめていた。こんな機会は二度とないだろう。自身の担任の先生となんか話したって意味がない。元々はそう思っていたはずだった。ただ、この人は他の先生とは何か違かった気がする。私にとっては能力を逸していていい人だと私は、思う。ここが私の家なんだ。夜の街の前を歩きながらそう思った。全世界を冒険した者とは思えないが、私はこの人が好きなんだ。
『あのーーこれから行くところってー』
『あー、ちょっとね...学校とは関係なくもないが君の居場所についてもお話したくてね。ダメかな?』
そう言われると私は『そんなことないです!行きましょう!』と言って気がついたら回転寿司に来ていたーー。そこでクロス先生と1人白玉(?)のようなキャラに向けて話しかけた。
『久しぶり、元。』
『おうよ!話ってのはーーあれだろ?』
『ああ、ついに動く時が来たんだよ。1000年ものエルダーの秩序の火蓋は切って落とされていくーー。"ユナイト計画"さ。』
『ユナイトーー計画?なんですか?それは?』
『あー!ユカタちゃんには知らなかったね!でもーー君ももう15歳だから教えてあげようか。』
ユナイト計画は、かつてクロスがエトヴァットを冒険していた頃にエルダーの聖典に記した大きな世界革命計画。全ての勢力を平等にしていくということだ。笑いながらみんなで最後を迎えたくてクロス先生が考えたみたいーー。
『2..3名様御来店ー!』
そう言われると私とクロス先生は、テーブル席に向かった。そしてそこにはカインがきょとんと何も無かったかのように待っていたのであった。
『あれー?ユカタちゃん、おまたせー!』
『か...カインちゃん!!ーーでも、どうして?』
『私もこの話に誘われたんですよ?』
『......!!?』
そして奥の調理室からも1人のユカタと同じくらいの少女がこちらにやってきた。その少女は淡い金髪の髪の毛に水色の服を来ていた。
『えへへ、私は、リリィ・カトリーヌ・キト・アルタイト!よろしくね!リリィで良いよーー。』
優しく高い凛々しい口調でリリィは言う。彼は育ちの親が元そのものだった。それにしても、ユカタにカインにクロス先生にリリィもここに来たことはなんなんだろうか?何かが始まろうとしていたーー。
『全員、揃ったな?』
『話をしようか。あれはーー』
TO BE CONNECTED
ども、レクさです。
第2話いかがでしたか?
次回は明かされるクロス達の娘の真実ーー!
次回 秘密の輪