第18話 籠の鳥のカイン
捕らわれたて鉄籠に閉じ込められてしまったカインを救出するために立ち上がることにした2人。行く手を阻む敵兵を押しのけてついに敵船へと侵入したのであった。
上で何やら物音がする。籠の前に誰かいるぞ。3人の敵兵のしたっぱがカインの前で自分たちが使ったストローを投げつけてからかっていたのであった......!
『ほらよッ!』 『......』
『おいおい、何してんだよ?俺も混ぜてみろよー。』
小声でマヒロが喋る。
『酷い...敵兵の短パンがカインを...』
ユカタも小声で喋り出す。
『したっぱね。...それにしても、古臭い小船だね。』ギャハハハと笑い声が飛び交う。それに対してカインは、『悔しい...』と小声で言った。
手を出したくても出せない......。どうやら、ここは相手が消えるまでの辛抱だ。そしたら、すぐに籠から救出出来る機会を狙う!方法なんてどうでもいい。
作戦もいい。いらない。とりあえず救出するまで。それが作戦の目的なんだから。
敵兵のしたっぱが過ぎ去った......。今がチャンスだ。マヒロが、古い鉄の紐のレバーを下ろす。そこに、ユカタがロープを外すためにカインの横に来た。ユカタは、カインに向けて話しかけた...。
『私だよ、カイン......!!』ユカタが小さく叫んだ...。カインも声のする方に顔を振り向けた......。『ユカタ......?』『待ってて...』ユカタがそういうとカインがとらわれていた籠の紐をあっという間にするっとおろした。すると、籠もカインもおろすことに成功した...。
......だが、ひとつだけとれなさそうな鉄のロックが籠を邪魔していた......。
『そんな...これじゃあ拉致が開かない......どうすれば』
マヒロがあきらめかけようとしたその時だった。ユカタがそっと古びた四角い鉄製の機械を取り出したのであった。『なにそれ?』『行くときにクロスさんと機械おじさんからもらったんだよ。鋼鉄削りって言うみたいなんだ。下界にある大きな谷の大陸でもらったものなんだって...』
『谷の大陸?見たことない......。とりあえず!!』『うん、これで助けられる!!』
ユカタは、所持していた鋼鉄削りでカインの閉じ込められていた檻のロックを開けた......!!
TO BE CONTINUED
アドバンテイルユナイト
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