第13話 希望 出逢い
---私......やられちゃったのかな?カインちゃんは?私は?--マヒロ、ルピナス、リリィ...誰か......!誰もいない。聞こえないよ。
ユカタが破海に沈んだ後の出来事だった。一人だけシリウスの兵で艦隊に潜り込んだものが一人。"シュバルツ"だ。
『シリウスの兵か--』
『シュバルツ--!!』
『カイン様--!』
ヴォルテーヌ相手に石に素質を込められた剣と盾で強調のついた攻撃をようやくかわしても今のままでは、ヴォルテーヌには勝つことはできない。そう、勝てないんだ。心がむなしい。シュバルツは心残りがあるが、引き返した......。なぜか、寂しい。やっぱり世界を変えることなんて難しいし面倒なのでは?しかし、カインはどうなってしまうのか?みんなは?戦争は?でも、昔からカインと出会っているような思い出があるんだ--。
ある日の朝、7歳の頃の話だった。日中に外の星空が透き通って酸素幕の小段階の破壊によることで外の星空が見えるんだ。とても、綺麗だった。いつも見る景色なのになんかあの日だけは青白い高貴と共に明るかった。夢のようだった。アステリアにも台地はあるんだが、台地も酸素膜の破壊によって台地にも真ん中に穴が開いてしまった。これを廃棄場と言う。ゴミをただ捨てようと来たのにいつもよりもシンと雪のような香りがした。綺麗な空気だ。そう思っていたら穴の下から白髪の女の子が氷と雪の気球から昇ってこちら側に向かってきた。
『え......!?下界に人が...!!?』
どんどんと空気もうっすらとしているのに昇る気球を追って、手を掴んで気絶していた彼女を気球から出した。彼女は、とても一番何よりも青白く儚く輝いていた......。ユカタがその少女に触れると雪みたいにふわふわしていて済んだように冷たかった。優しい感触だった。すぐにリリィが安全な拠点に移動っさせたことも覚えている--。
目が覚めた!......どうやら生きていたみたいだ。宝石を外されて海がものすごく冷たかったのになんでだろう?周りをみると小さな大木の根本にいた。となりには...なんなんだろう明るい光が...やっと目が改めて開いた時には小さな天使の女の子が血だらけで倒れていた---。
TO BE CONTINUED