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アドバンテイルユナイト  作者: 青ペン、吉田十考
シーズン1
12/43

第12話 破海の騎士2









霧が深く...そして冷たい......。冬のように透き通った海だ。拡張を2人共つけてなければ凍って無事どころではなかっただろう。破水中の温度は絶対零度に近い0K(ケルビン)だからだ。それにしてもなんでだろう。水中を見渡していても冷たい氷に包まれた水槽のようにヒンヤリしているのにも関わらず心地よい。周りを見渡すと見たことの無い白い小さな生き物もいるし--海の生き物が全滅したという訳ではないだろう。


沈んでいく私はとっさに手を振りながらカインに近づく。カインと近づくと私はカインに自分のボディマスクを付けられた。そうか、ボディマスクなら真空でも呼吸出来るからか......。しかし、それでもどんどん沈んでいく私達。その時だった。互いの宝石から炎と氷の光が輝きユカタとカインを地上へと浮かせたのであった......。海面に戻れたのはいいもののすぐそこまでヘリオス兵団の大艦隊が私達を苦く睨むようにこっちに来た。恐らく、目的はカインだろう。


ヘリオスの士官であるヴォルテーヌがユカタをじっと見つめてくる。それに対して副官のロデオンがヴォルテーヌを気にした。

『どうしましたか?』

ロデオンがそう気に仕掛けるとヴォルテーヌはこう言った。

『あのオレンジ髪の少女...ただならぬ存在しかしないな?』

『さぁ?王女の従者でしょうか?なんなんでしょうね?あのガキは...』

『この海の者でないことは確実だ。私は以前東亜の海に恨みがある者がいてね...今は教えられぬが...』

副官と士官の話し合いが続く中兵団が後ろの方角を監視していると白い絹の服を着たシリウス兵を確認した。

『あれは...シリウスの--』

『構うな。』

奴らの目的は、恐らく王女の救出だろう。そして、もう1人はなんなんだ?原始時代の時のような服をしている彼奴(あやつ)...何者だ?


士官がそう考えている間私達は、捕らえられてしまった。つまり言うと拘束だ。

『艦隊を引き上げるんだー!』

ヘリオス兵団のロデオン副官がそう指示をすると艦隊がシリウス兵のいた場所から通さがってしまう。どんどんどんどん離れて言ってしまう......。それに舟に乗せられる時にロープで縛られてはいないが...しっかりと兵に捕らえられた。その時なのかカインが気絶してしまったままだった。

『カイン...!カイン!!!!!起きて!!』

『ほら、さっさと起きなお嬢さん』

ヘリオス兵の下っ端1人がカインを起こそうとしたところカインは起き上がり大剣を鞘から抜いてズバァァァァァンとヘリオス兵のしたっぱ4人を一気に貫いた。さらには久遠氷から周りを凍りつかせようと思ったところヴォルテーヌが艦隊の奥から大きく飛び出してきてカインの放とうとした集中させていた冷気と久遠氷を弾いて破海に落とした......。

『......!!』

『フン...!』

その隙間の刹那で再びカインは、ヘリオス兵団に拘束されてしまった。

『孤高の王女、手間かけさせやがったな!コノヤロー!』

そこで1番拘束されていないユカタが敵のヘリオス兵団に向けて口出しをした。

『なんでこんなことをするの!?死んじゃうよ!!大切な神様から貰った自然が無くなるんだよ!?』

『うるさいぞ!』

そう言われる瞬間ユカタは、2人の下っ端に槍で手足を止められていたがそれを打ち払ってグラップラーボウを下っ端に向けて構えた。そのすぐ直後に、ヴォルテーヌがユカタのグラップラーボウを下に容易く弾いた。そして、グラップラーボウの先端は木の床にめり込んでしまった。そして、ユカタに向けてヴォルテーヌがこう言った。

『貴様、なかなか面白いな。君のその無様...炎の少女を負かしたことを思い出す......。』

『.....うおおおおおお!』

それを聞いた途端私は、がむしゃらにただ鉢形を黒い鋼鉄の鎧を纏ったヴォルテーヌを攻撃した。そんな中ヴォルテーヌはユカタを見て彼を思い出した。

お前みたいなやつを見たら...あの炎の少女..."カンタベリー"を思い出したよ。その太刀打ち...まるでエルダーの戦闘民族の技法じゃないか......。私は負けたんだ。カンタベリーに......。一度勝ったのに--なんでだ?まさか...こいつ.......。そんなことを考えていたら...記憶が曖昧でお前を串刺しにしてしまった...。

『残念だったな。』

ユカタは、一陣の風のように入り抜かれたヴォルテーヌが鞘から取り出した黒刀でいつもの気をユカタは無くして力尽きてしまったようだ......。さらにヴォルテーヌは串刺しにしたユカタを右脚の蹴りで大量出血させてユカタを破海に致命傷を負っているのに関わらず落とした......。

『気絶しているため拡張も使えまい。沈んで地獄に堕ちな。憐れな少女の娘よ。』

その通りに破海に精神を失った状態でユカタは、どんどん破海を墜ちていくのであった......。


TO BE CONTINUED

はい、アドバンテイルユナイト12話どうでしたか?

---ヘリオス兵団に人質にされたカインと致命傷を負ったユカタ...。このまま2人は死んでしまうの???


次回 希望

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