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アドバンテイルユナイト  作者: 青ペン、吉田十考
シーズン1
10/43

第10話 星巌の旅2








ユカタとカインはそれぞれの思いを胸に宙に浮く大陸アステリアよりも下"シリウス"を目指すことにした。しかし、そんな中下の世界ではサイカという国の兵団であるヘリオス兵団とシリウスの兵団である"シリウス隊員"が交戦していたのであった...。カインの交渉期限が迫る...。

『クソッ...どこにもいないじゃないか。カイン様...どこへ...』

『街にもこの破海辺りにもいませんねー。』

カイン様の捜索期限も今日までしかないと言うのに--カイン様はどこへ?


その頃、少し上ではまだ樹木を降りているユカタとカインの姿があった。それを見たヘリオス兵団の例の2人組がその方向を向いていた。


『ヴォルテール様...怪しげな人物のような光沢を感知しました...』

『艦隊を樹木に向けろ。奴らを捕らえる...』

彼らは黒い艦隊をごごごと星巌樹に向けて取り舵を回した。そして上にいるユカタとカインはその陰にまだ気づくことはなかった...。カインの大きな武器らしき氷がふわふわと浮く......。

『なにこれ?』

ユカタがそう言うとカインが答えた......。

久遠氷くおんひょう

『久遠氷?』

『うん、これはね、私がむかし、飛鳥の魂から教えてもらったの。』

飛鳥の魂?急に色んなことを聞かされそうだ。しかし、その話が面白くてユカタは、その話について、積極的に聞き出した。

『きれいに光ってるね...。ねぇ、それどこでもらったの?』

そうユカタが言うとカインがことの始まりを単直に話し始めた。

ー-------

あれは、まだ私が幼かったころのお話

急にいなくなったお母さまを探して夜の海辺を歩いてたカイン。隣の三角州に探しにもがいてたんだけど...海は冷たくて低温状態で凍え死にそうだったのを白い鳥のような女の子が助けてくれたの...。その次の日から私は久遠氷の魔眼を手に入れたの......。

ー-------

『そうか...そんな出来事が?でも、それ天使じゃない?』

『天使はフィクションのようなものなので実際にはいないのです。天使の国"アズパイヤ"でさえー-』

話の真っ最中で辺りはオレンジ色に包まれた。ユカタはカインの分も綿の毛布をバックから取り出した。そして、透明な空間を作り出して高いところから落ちないようにしたのであった。

『落っこちることない?』

『ボウでつないでるから平気だよ』

そのまま二人はすやすやと眠りについてしまった......。

その近海の上空では、白い天使と闇の紫色の翼を羽ばたかせている少女が2人姿を現した。

『何をたくらんでいるの?シィー?』

『あなた、私をここまで追いかけてくるなんて......さすがは熾天使ね。』

熾天使とは、天使の種族の中でも一番くらいの高い存在だ。

『あなたも勇者様を探しに下の世界に行こうとしているんでしょう?分かっているのよ!!』

『相変わらず、口とその威厳は達者だな。"ペニー"。』

熾天使の名前は、ペニー・ワイズ。シィー達に荒廃化された天国の代表として...さらにはそれらに加勢したヘリオス兵団を殲滅させるために下の世界に向かっていたようだ。どうしよう......この経路しかシリウスに行く道がないのに......こんな時に限って.......。

その刹那、ペニーの翼がどくどくしい色に変わってきた......。

『やっと効果が出てきたか....‼』

『何をしたの!!??』

ペニーが気を立たせてシィーにそういうとシィーは思わぬことを話し始めた...。

『しつこいお前には毒を塗らせてもらったよ......その毒を直せるのは世界に1人しかいない...あの王女だけ...じゃあな』

シィーがそう言うとペニーの両翼が黒い闇の毒と一気に血が出血してしまい海にドボンと落ちてしまった......。


tobeContenued



はい、アドバンテイル10話いかがでしたでしょうか?

天使に兵団に男の娘の主人公とまったく違った冒険が動き出してから10話経ちました......。

これからも投稿しますのでよろしくお願いします。

『基本 週末投稿』

次回 第11話 破海の騎士

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