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男は悪魔を食った。  作者: 満たされたい心
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第16話 称号の条件。







 爵位級の悪魔二匹が動いている事に全く気付く事無く三日は過ぎた。


 この間、私とレナは悪魔の力を制御する特訓に明け暮れていた。


 ・・・そして、私はポイントを見たが、`七千五百`になっていた。・・あの悪魔、どれだけ溜め込んでいたのだ?そう思っているとロングスカートに白い長袖の服を着たレナが現われ。


「・・仁朗さん。新しいスキルが習得できたので見ていただきたいのですが。」


 何やら嬉しそうであった。


 ・・・あれから必要以上に明るく振る舞っていったが、内心ではかなり無茶しているのが分かる。


 私は。


「・・そうだな。では地下に行くとするか。」


 そう言って一緒に地下に向かった。


 レナは精神を集中して。


「・・・スキル`光線`!」


 目からビームが出た。


 ・・・発射された光学兵器は壁に当るが爆発する事無く、焦げ跡を残した。深さも人差し指の末節骨しか入らない。


 レナは。


「・・すみません。威力がなかったです。」


 しょんぼりするレナに私は。


「・・・最初はこんなもんだ。・・・もっと練習していけば威力は勿論、効果が追加されるだろう。例えば、爆発とかな。」


 この言葉にレナは。


「・・はい!!頑張ります!!」


 元気ハツラツに答えた。



 ・・・時間は昼か。


 私は。


「・・・それじゃぁ、俺は畑手伝いに行くからレナは買い出しを頼む。野菜は足りているから肉類や魚類を買ってきてくれ。」


 レナは何故か暗い顔で。


「・・・肉も買うのですか?一応、聖職者をやっていたのですが。」


 そんな彼女に私は。


「・・・食いたいからに決まっている。・・別々で作っても良いが。」


 `私が作るぞ`という言葉にレナは。


「・・・い、いいえ。住まわして貰っているのです。料理や掃除は私に任せてください。・・・私も頑張って食べます。」


 気合いを入れている彼女に私は。


「・・・そんなに気を張らなくても。・・魚を食べれば良いじゃないか。・・その為に、魚類もお願いしたのだから。」


 そっけなく答えた。


 ・・・聖職者の食事事情はよく分からんが。魚なら大丈夫だろうと思った。・・・この三日間で大体、分かってきた。


 レナは。


「・・・それでしたら。・・・では行ってきます。」


 そう言って地下から出て行った。


 一人残された私はインプを呼び出した。


「・・・インプ。・・ここ最近で悪魔達の動向は分かるか?」


 質問にインプは。


「・・オレは情報屋じゃねぇよ!・・・まぁ多少は知っているけどな。・・・お前さん。かなり注目されてるぞ。・・・何しろ、百年物の悪魔を倒したんだ。爵位の悪魔達も興味を持つさ。」


 この言葉に私は。


「・・爵位の悪魔?・・・それって貴族の順位の?・・・悪魔でそれだと。・・七十二柱の悪魔辺りが有名だな。」


 呟いた。


 ・・・七十二柱の悪魔。ソロモン王の時代に存在したとされる使い魔達。それぞれが名を持ち、役割を持ち、爵位を持つ伝説の悪魔達。


 ・・・かなりヤバいことこの上ない。


 インプは。


「・・ほぉ~~ぅ知っているのか?・・・それだと説明を省けるな。厳密に言えば、その称号を貰った悪魔達だ。本人じゃぁねぇ。・・だが、実力とスキルは本物だ。そうじゃなきゃ称号はつかねぇ。・・・今でも、その配下が探しまくってるって噂だ。」

 

 危険度最大の言葉に私は。


「・・・逃げるか。・・・いや、注目されてるのなら地の果てまでも追ってきそうだ。・・・迎え撃つ以外なしか。」


 考え込んだ。


 ・・・配下になるという手もあるが、色々と雑用されそうで正直、面倒くさい。・・・ここは、実力を示して諦めて貰うしかない。


 私は。


「・・なぁ。称号ってのはどうすれば手に入る?」


 インプは顔をしかめて。


「・・・なんだぁ?興味あるのか?・・・悪いけど称号の獲得条件はそれぞれ違うからな。例えば、属性を極めたり。・・・スキルを偏らせたり。・・とか色々な。正直、今のお前は称号を手に入れるには難しいぜ?」


 諦めの言葉に私は。


「・・昔の俺なら逃げていたけど。・・今ではほっとけない奴がいるからな。そいつの為にも強くなるしかない。」


 その言葉にインプは。


「・・なんだぁ?・・二十年前は人助けはアホらしいとか言っておきながら、また、やるのかぁ?」


 小馬鹿にした態度に私は。


「・・人助け?・・あいつは同族で頼りにされている。・・・それだけだ。」


 無表情で答えた。


 ・・・私は人は助けない。老人達の手伝いはするが、それは怪しまれない為の行動。


 ・・・それ以外にない。


 インプは。


「・・変わってないようで何よりだ。それでこそお前は面白い。」


 不気味な笑顔だった。


 ・・・・少し忘れがちだがこいつも悪魔。心のあり方は人間とは違う。


 私は。


「・・・それじゃ。俺は行くぜ。・・また用があったときは呼ぶぜ?」

 

 インプは笑いながら。


「・・・あっはははは。・・いいぜ。こっちも面白い事が分かったら教えるぜぇ~~~。」


 笑い声を残しながら消えた。


 ・・・私は地上に出て畑に向かう途中、考え込んだ。


 強くなる為には属性が必要か。・・・今は確か、火属性だけだ。これ以上増やすのは得策ではないな。


 ・・・とするとスキルを何にするかだ。・・攻撃系は少ないが、そんなものは体術で補える。そうすると防御系がいいな。折角、人外のスキルを手に入れているのだ。

 ・・回復系も欲しい。悪魔固有のがあるそうだが、それを無効化されたらどうしようもない。・・・状態異常回復も欲しい。


 ・・・攻めるよりも守りの構成だが。まぁいいか、戦闘狂でもあるまいに。



 ・・・私はこれからの修行の事を考えながら老人達の手伝いに向かった。







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