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つばめと学ぶ異世界生活事情  作者: とりあえずごはん(・ω・)
第一章 王都一人暮らし編
54/499

54話


「つばめ様、『雑貨屋さん』に行ったら何を御覧になりますか?」



「お世話になった方々にジャムを送ろうと思ってまして…ジャムを入れる瓶とラッピングに何かいい物が無いか見たいですね」



「瓶のラッピングは具体的にどうされるご予定で?」



「出来れば、蓋部分にカラフルな布を被せて紐かリボンで布を縛ろうと思います。それを手提げ袋に入れて渡したいですね」



 鈴木さんは馬車を運転しなが、私に話しかけてきた。

 目線は前を向いているので、私は鈴木さんの横顔を見ながら会話する。



「それでは、ガラス専門店で瓶を見てから手芸屋で布とリボンを見に行くのはどうで御座いましょうか?隣り合っていてこの時間でも空いている店があるので丁度宜しいかと。」



「はい…よろしくお願いします」



「手提げ袋もご購入予定ですか?」



「はい、出来れば」



「それでは、手提げ袋は明日見に参りましょう。」



「明日もですか?」



「はい、明日も参りましょう。他にも欲しい物や行きたい所など御座いますか?洋服や装飾品、お菓子でも何でも結構。思いつくまま言ってみて下さいませ」



「???」



「何か思いつきますか?」



「………調味料や香辛料が欲しいです。後は粉物と油と料理用のお酒…調理器具ももう少し欲しいですね。ピューラーやトングが見当たらなくて…あ、食器も揃えないと。」



「他には?」



「水島さんに教えてもらった大型獣人族用の洋服店に行きたいですね」



「その調子です。他には御座いますか?」



「本屋さんに行きたいですね。王宮の図書室は今使えなくて……後は冷めたご飯や、食堂の決められたメニューじゃ無い誰かが作った料理やお菓子を沢山食べてみたいですね。お酒も飲みたい。観光もしたいですね」



 こうやって言葉にすると欲しい物いっぱいあるな私…やりたい事も沢山ありすぎる。休み欲しいなー。



「まだまだ出て来そうですが、目的地に到着しましたのでこの辺に致しましょう。段差がありますので足元にお気をつけ下さいませ。」



 そう言って、鈴木さんは馬車を止めていつもの様に手を差し出して私を馬車の運転席から下ろしてくれた。


 相変わらず紳士…いつもより高さがあるので気をつけて降りた。ここで滑って転んだら笑えないもんね。



馬車の運転席


つばめ「馬車の運転席ってあんなに寒かったんですね」


鈴木「景色は良いのですが、この時期は寒さが身に沁みますね。お帰りの際はいつもの様に馬車の中にお乗りいただきますので、ご安心下さいませ。」




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