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つばめと学ぶ異世界生活事情  作者: とりあえずごはん(・ω・)
第一章 王都一人暮らし編
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53話



「お騒がせしてすいませんでした」



「いや、大丈夫ですよ。気にしないで下さい」



「……ああ」



 その後奏君がお昼から戻って来て、午後の業務開始の鐘が鳴ったので微妙な空気の中仕事が始まった。


 ユリエルさんは無表情だが、ロジャーさんはチラチラこちらを見てくる…奏君は「何かあったの?」って顔をしていたが、見なかった事にして黙々と仕事をこなした。



 危うく婚約者が出来る所だった………反省してます。今後は気をつけよう。



 午後は平和に終わり、就業時間になったので挨拶して帰り支度をする。廊下に出てウルスラさんが居たので…よし、謝ろう。



「昼間は私の非常識でウルスラさんにご迷惑おかけしてすいませんでした…」



「いえ、こちらの方こそ部下が失礼をしました。もし私や部下が不愉快でしたら、配置換えをいたしますのでおっしゃってください」



「配置換えなんてとんでも無いです!むしろ私の護衛が嫌になったら言って下さい」



「つばめ様の護衛は大丈夫なのですが……ウェルエルはこのまま職務についても大丈夫ですか?勘違いとは言え、大変失礼な事をしでかしましたが?」



「失礼な事ですか?」



「……………つばめ様、獣人族の事について明日にでも改めてお話しさせていただいてもいいでしょうか?」



「是非お願いします」



 明日のお昼を一緒に食べながらお話しする事になった。「どちらで食べてますか?」と聞かれたので持参して第7長官室で食べて居ると伝えた。


 馬車乗り場に着いたのでウルスラさんとわかれた。



「つばめ様、お早いお帰りで嬉しゅうございます。」



「鈴木さん……帰りもよろしくお願いします」



「お元気が無い様にお見受け致しますが、体調は大丈夫で御座いますか?」



「体調は大丈夫なんですが………ちょっとやらかしてしまって……」



「落ち込んでおいでですか?」



「…はい」



 そう返事をすると、鈴木さんは私の手を取り馬車の運転席に導いた…乗れってこと?


 私は御者台の端っこに座り、鈴木さんが真ん中に座って手綱を取った。



「つばめ様。お買い物とお食事なら現在どちらに行きたい気分で御座いますか?」



「えっと…買い物ですかね?」



「具体的にはどの様なお店を御所望ですか?」



「………雑貨屋さん」



「それでは参りましょう。」



「???」



 私が混乱している間に馬車が走り始め、王宮の門を出た。

 思ってたより運転席は高くていい眺めだった。




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