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つばめと学ぶ異世界生活事情  作者: とりあえずごはん(・ω・)
第一章 王都一人暮らし編
49/499

49 目覚め5


 泣いたらスッキリした。顔を洗う。


 いやー、ビックリした…だって知らない言葉(日本語じゃない)のはずなのに意識すると理解して話せるって控えめに言って気持ち悪いよね。


 何だか私が自分じゃ無いみたいで怖かったわー………ゾワゾワーっとして鳥肌立ってパニックになって気がついたら泣いてた…そしてここが日本じゃ無いのも理解した。お家帰れるかな?



 そして私はどうなっちゃったんだコレ…………自動翻訳とか異世界転生・転移のテンプレだよね。

 しかも(自称)エルフと遭遇だ。



 異世界なのかぁー…そんなぁ〜……



 顔を洗い終わって………さぁ、どうしよう。

 チラッと見たらユリエルさんは先程居た位置から動かず、立ったままだ。

 ん〜…泣いたら何だかお腹空いて来たなぁ…そう言えば今何時だ?



「突然泣いてすみませんでした……申し訳ありませんが、今何時頃かご存知ですか?」



 私がそう言うと、ユリエルさんは服…なんだろうマント?コート?の様な緑色の丈の長い上着の下から懐中時計を取り出して時間を確認してくれた。



「今は15時だ」



「15時…」



 寝過ぎだろ私。道理でお腹が空くはずだ。


 あ、昼前に会って欲しい人がいるって皐月先生言ってたな…まずい……。



「皐月先生はどちらでしょうか?実は昼前に会って欲しい人が居ると言われていたのですが、寝過ごしてしまったみたいで……その件を皐月先生に確認したいのですが…」




「私だ」



「?」



「……会う約束をしたのは私だ」



「寝ててすいませんでした!!」



「…構わない……君は字が読めるか?」



 そう言うとユリエルさんは手紙を私に手渡した。



『つばめへ 私は一旦家に帰って用事を済ませて来るわ。夕飯までには戻るから医務室でお利口さんにしてるのよ?お腹が空いてたらベッド上のテーブルにクッキーがあるから食べてね。

もし必要な物とか質問があればユリエル長官にお願いしてね。ちなみにユリエル長官は必要最低限しかしゃべらないけれど、悪い人では無いから気を悪くしないで。とても美人だけど男だからよろしくね。 皐月より』



 ユリエルさん男性なんだねー…喉仏しっかりあるし声低いから「オネェさん」かと思ったけど、違ったらしい。



「字は読めるみたいです。お手紙ありがとうございました。」



「………ああ」



「お昼前にお約束したのにこんな時間になってしまって申し訳ありませんでした…私に何か用事でしょうか?」




「………………」



「………………」





 ユリエルさん…必要最低限どころか喋んなくなっちゃったけど、どうしよう。



「この………」



 この?



「…この世界について説明したい」



「…………世界?」




「……君は異世界人なのだろう?」



「……………」




 今度は私が黙る。異世界人なのかな私………




 本日昼12時にもう1話投稿予定。

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